夢枕獏,読書光文社,光文社文庫,夢枕 獏,混沌の城,闇狩り師

混沌の城 上

おもしろいんだけれども、夢枕 獏の魅力の大部分って、長く付き合ったキャラの体温とか体臭とか、そういうものなんだと思います。

だから、短い話だとそこが弱くなるなぁ。その分、スターシステムみたいに、たとえば乱蔵っぽいキャラだよと、多分、作者の中ではエピソードと一緒に魅力も出来上がっているのだけども、書かれていないそこはもしかして、読者には伝わりにくいかも。

いっそ、これも「闇狩り師」のシリーズとしてやったらあかんのかとか思います。そうした方が、わたし的には入りやすそう。別世界の九十九乱蔵みたいな感じです。
そうすると世界観があかんかとか、もちろんいろいろあるんですけどね。

なんか、「新しい」にこだわっているわけでもない気がするし。それとも、作者の中では、まったくの別人なんでしょうか。

尾田栄一郎,読書ちはやふる,ジャンプ コミックス,尾田 栄一郎,集英社,ONE PIECE

ONE PIECE 101

きのうの「ちはやふる」の感想では、メインのストーリーに何層も話が重なり合ってとかいたのだけど、こっちは、何層にもある話があんまり重なり合わずに怒濤のように流れている感じがちょっとあります。

それても、最終決戦は近いか。全体的な盛り上がりを全部一気に持っていくのは広がりすぎて難しい気もしますが、どうだろう。

末次由紀,読書ちはやふる,末次 由紀,講談社,BE LOVE KC

ちはやふる45

メインの物語が、しっかり太く中心をつながりながら、そこに何層も物語が重なり合っている。
それが、本当にフィナーレに向けで、全部、全力で出てきているのが伝わってくる。

作者にとっても、この作品をかくことが熱血なのだなぁと思います。
この熱量の物語は、多分、一生に何度もかけるものではない。

これが、全部賭けてからなんだろうなぁ。

栗本薫,読書小学館,栗本 薫,魔界水滸伝,P+D BOOKS合本版

魔界水滸伝20

まあ、そういうラストしかないよねぇという感じのひろがって終わるエンドです。

じゃあいったい、前半に出てきた巻物(?108人の名簿)とかはなんだったのかとか、途中出てきた異界の日常みたいなのはなんのためにあったのかとか、いろいろあるのですが。

うーん、名簿はやっぱり役の行者が作ったのかなぁ。

さて、「新・魔界水滸伝」は、どう繋がるのか、繋がらないのか。
未完出しなぁとも思いますが、次は、それを読みます。

和久井健,読書和久井 健,東京卍リベンジャーズ,講談社,週刊少年マガジンコミックス

東京卍リベンジャーズ9

クリスマス編、終了。
テレビのシーズン2も、ここまでぐらいかな。
まだ、未来がどう変わっているかはわからないんですけどね。

けっこうこの、「これでどう」→「ダメでした」というループは、苦しいものがありますが、上手くすけば、お話が終わっちゃいますからねぇ。