夢の果て6 Pシリーズ14 夢の果てシリーズ6
「夢の果て」最終巻。
まあ、Pシリーズって、ほぼ悲劇なのですが、その中でも、なんとか未来につなげる種を残しているところが、読み続けたいと思わせるところなのだと思います。
高校時代ぐらいから読んでいるので、もう30年以上読んでいることになるのですが、何度も読み返したくなるお話です。そして、何回読み直してもいろいろ発見があります。
僕らよりも、ちょっと上の世代の藤子不二雄論。
僕らは、ドラえもんの連載あたりで生まれた世代なので、まさに、藤子不二雄全盛期だと思っているのですが、上の世代にとっては、ちょっと成熟しておとろえが見えてきた時期だという話は、世代によるギャップで、ビックリしました。
実感として、確かに、F氏とA氏に分かれたとき、わたしも、
「マンガによって、それぞれが完全にわかれてかいていたということを、なんで今までわからなかったんだろう」
と思ったこともあります。
自分の好みをみればF氏の作風であり、本棚を見れば藤子不二雄名義でも、F氏の本ばかりが並んでいました。
ごく普通にそこにあるものは、なかなか語られにくい。
そういう意味では、永井 豪や、松本 零士、花の24組以上に、いつもそこにあったのが藤子不二雄のマンガで、実は、いろんなことをそこから吸収しているのは、ふり返ればよくわかります。
そして、この二人がペアであったことの意味は、これを読むと少し見えてくるかもしれない。