荒木飛呂彦,読書ジャンプ・コミックス,荒木 飛呂彦,集英社,STEEL BALL RUN

STEEL BALL RUN 5

いやあ、おもしろいわ。
超能力をビジュアルで表すとどうなるかという「スタンド」なんですが、まあ、普通の人には思いつきもしないようなのが多いです。

副主人公のジョジョのスタンドは、「爪が回転して飛び出す」。

そ、そんなもん、なににつかうんや~(笑)

あれ、この巻は、「ジョジョの奇妙な冒険」のタイトルがついてますねぇ。以前の巻は、ついてなかったと思ったが。

そうすると、ジョジョは、副主人公から主人公に格上げでしょうか
まあ、割と、だれが主人公という感じではないから、それもいいんでしょう。

獸木野生,読書ウィングス文庫,パーム,愛でなく,新書館,獸木 野生

愛でなく5 パーム14

たった1つの問題が解決したように見えたとしても、世界がよい方にかわっていくわけではない。
解決したと浮かれて他の問題を忘れてしまうこと、好転したと先送りにしてしまうことは、とても危険です。

でも、なにかをなしとげれば、はしゃぎたくなるのも、人間です。

「愛でなく」は、恋愛編ということで、ジェームズとシドの恋愛を中心に、ビアトリス、フロイド、ジョゼ、カーターとジャネット、アンディとオクヨルン、アイリーンとケリー、フリスとソア、いろいろな恋愛がえがかれています。

その中で、多分、ジェームズとシドの恋愛だけが、先に続いていかない。
なぜなら、2人ともに自分のするべき目的、義務があり、それが、まったく別々の場所にあることをしっているから。
自分が、目的のない場所に行って死んだようになることをしっているのと同様に、相手も、もしまちがった場所にとどまれば死んだようになることをしっているからです。

うーん。ジェームズ自身も、もしかすると、積極的にならなかったのは、その手詰まりを知っていたからかもしれません。

ソアの闇をのぞき込んだフリス。人ごとではなくなっているから、その闇が自分自身に突き刺さります。

そして、ついに、ジェームズとシドが…。
でも、これで、終わらないところが、獸木 野生のすごいところ。その直後に、オワキングの問題で、シドとジェームズを対立させています。
ある意味、生き方が違う。

そして、生き方が違うにもかかわらず、お互いにとって、お互いが、とても大切な、重要な人間だという。
すごいです境地です。

藤井青銅,読書「超」日本史,扶桑社,扶桑社文庫,藤井青銅

「超」日本史

うーん。あんまり、面白くなかったです。

しゃべったりすると、また、違ったおもしろさがあるのかもしれませんが、少なくとも、文字で読むたぐいの本ではないな。

古本や行きです。

おてばん,ゲーム会参加報告,ボードゲーム,ボードゲーム日記おてばん,ウボンゴ,キング・アーサー,シンボルで言いましょう!,テケリ・リ,ハイボーン,ボーナンザ,ルミ

8月の「おてばん」に、参加してきました。

「ウボンゴ」
「シンボルで言いましょう!」
「キング・アーサー」
「ポーナンザ」
「ハイボーン」
「ウボンゴ」
「ルミ」
「テケリ・リ」

などなどでした。

荻原規子,読書勾玉シリーズ,徳間書店,荻原 規子,薄紅天女,風神秘抄,魔女,,BFT

風神秘抄

最近、1番お気に入りの作家・荻原規子です。
といっても、「勾玉シリーズ」しか、読んだことないのですが。それだけで、魅了されてしまいました。
最近は、「もうひとつの空の飛び方」1なんてのも、楽しんでます。

今、文庫で「西の良き魔女」も出ていて購入していますので、読むのが楽しみです。
こっちも、オススメした人が、2日ぐらいで読んじゃったので、きっとはまると思います。

最初の「空色勾玉」から、かなりうまかったのですが、これは、勾玉3部作を書いてからかなり時間をあけてから書いているからか、さらに磨きがかかっています。

「空色勾玉」とか、「白鳥異聞」のときは、基本的に女の子視点がうまい人なんだなぁと思っていました。
でも、「薄紅天女」で、男の子も、すごくしっかりと書けることがわかりました。

そして、本作。これは、すごいです。

基本的には、男の子から見た女の子なのですが…。

男の子から見た、あこがれの女の子(謎な女の子といってもいいかも)というのを書けてる物語って、けっこうあります。
それから、女の子から見た、あこがれの女の子の書けている物語っていうのも、けっこうあります。
そして、もちろん、男の子から見た等身大の男の子の物語、女の子から見た等身大の女の子の物語というのも、あります。

でも、この「風神秘抄」は、そういうのみんなかいた上で、「あこがれの女の子」も「等身大の女の子」も、「あこがれの男の子」も「等身大の男の子」も、実は同じものだよと、かききってしまって、それを登場人物にも、読者にも気づかせてしまう(しかも、あこがれの部分をちゃんと残したまま)。
ものすごい物語です。
そして、とてもストレートな恋愛小説です。

もちろん、草十郎も、糸世も、普通の人間ではなくて、選ばれた人間なんですが、それを感じささないものがあるんですねぇ。

そして、この2人だけだったら、とっても閉じた物語になってしまったと思うのです。そこにでてくる鳥彦王。
彼が、この物語の真の主人公であるかもしれません。
鳥彦王と草十郎の掛け合いは、最初の瞬間から、めちゃくちゃおもしろい。
草十郎と糸世の物語であるのですが、草十郎と鳥彦王の成長の物語でもあると思います。

「糸世が行っていた世界」についての言及は、ちょっといらなかったかも。と思ったりもしますし、勾玉シリーズにあった神様の力みたいなおおらかさは少なくなってしまったのですが。
それでも、今までのお話になかったいろいろなものをもっていると思います。

なんとも、すごい話を書いたものです。

  1. なくなりました。 []