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いたいけな瞳2

アインシュタインが、子どもに核を渡す話があって、これって、今の時代の方が、より切実な現実になっているよなぁと思う。

1番印象に残っているのは、「橡」。
でも、今回、改めて読んで、はじめて、空が通学の電車の中で自分の相手を見つけていたことを発見しました。
これは、ストレートに、出会ってくっつくような話しかしらない子どもには、絶対わからんわ。

恋愛には、ふっと何かのきっかけがあって、わきあがってできる想いと、見つめているうちに気づく想いがあって、そのかきわけや、境目をかくのが、吉野朔実はとてもうまい。

もしかすると、この人は短編の方が繊細かも。

木原敏江,読書あさぎ色の伝説,司馬 遼太郎,和田 慎二,天まであがれ!,新選組,木原 敏江,燃えよ剣,秋田文庫,秋田書店

天まであがれ!1

実は、木原 敏江の「天まであがれ!」は、わたしが1番最初に出会った新選組ものだと思います。
もしかすると、前後して、和田 慎二の「あさぎ色の伝説」の1巻だけを読んでいた気がするのですが……。

最後の突き抜けていく感じが、とても印象に残っていて、それが、わたしの新選組のイメージの原点になっています。
ちなみに、この芹沢 鴨のイメージがあるから、あんまり彼を憎めないんですね。

昔読んだときは、キラークイーンとか、何で外人が出てくるんだとか思ってましたが、日本人ですね(笑)

原作はないようですが、読んでみるとけっこう司馬 遼太郎の「燃えよ剣」のイメージがあるような気がします。
透明で天才肌な沖田 総司と、ばらがき(乱暴者)の土方 歳三。

もっとも、「燃えよ剣」の主人公は、どっちかというと土方歳三だったような気がしますが。

当初の予定通りの3年間という期間をかけてこの話を書いていたら、いったいどんな話になったのだろうというのも、興味があります。

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アルセイルの氷砦 V3 Edition セブン=フォートレス・リプレイ

はじめて読んだ菊たけのリプレイが、たしかゲームフィールドから出ていたこの本の元本だったと思います。

それまでは、グループSNEのリプレイとか、女神転生のリプレイとか、わりと世界がかっちりと作られていたRPGのリプレイばかり読んでいたので、あの本には驚かされました。

なんせ、カニアーマーとかいって、カニ背負ってる人がパーティにいたりしますからねぇ。

でも、ストーリー的には、すごい印象に残っていないのですよ。おもしろいと思ったのは、「リーンの闇砦」ぐらいからです。
あれは、プレーヤーも、ベテラン揃いだったということもありますが…。

でも、こうやって改めて読んでみると、やっぱりプレーヤーの作った細かい設定を結構ストーリーに組み込んでいたりして、人というのは、基本は変わらないものだと思います。

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ひなたの狼1 新選組綺談

またまた、新選組マンガを読んでいます。

「源氏物語」、「新選組」、「三国志」あたりは、周期的にブームがくるみたいですねぇ。

今回の主人公は、土方歳三。
今までの、土方歳三のイメージは、なんか、男っぽい美男子なイメージでしたが、「ひなたの狼」の土方歳三は、なんか、女顔で子どもっぽいです。
ちょっと、今までの沖田総司のイメージも入っている感じですね。

浪士隊を結成して、京に上って、新選組を作ってというあたりの話は、やっぱり、どこか青春小説のニオイがして、好きです。

それは、新選組の敵である長州とかの方にも言えるのですが。

おれの思いで時代をかえてやるみたいな気持ちよさ、時代自体の持っている若さが、このあたりの物語に惹かれる理由かもしれません。

まあ、やってることは、乱暴なんですけどね。

武井宏之,読書シャーマンキング,ジャンプ・コミックス,子ども,武井 宏之,集英社

シャーマンキング31

マンガ雑誌というのは、何年も、何年も、ずーっと同じぐらいの年齢層の心をターゲットとして続いていきます。
ジャンプだったら、小学生高学年ぐらいから中・高校生ぐらいのでがターゲット。

つまり、まあ、わたしみたいに読み続けている人間もいるのだけども、まともに売り上げやらなにやらのことを考えたら、ずーーっと、同じテンションとかレベルのマンガを載せ続けていくことが、正しい選択ということになります。

だから、掲載誌のレベルを超えてしまった作品は、その年齢層に訴えることが出来ませんし、切り捨てられていくことになります。

「シャーマンキング」も、そういう状況になったのだと思います。
怒りでパワーアップしないバトルマンガ。そんなの結局、子どもには理解できないということですね。
最近は、「努力」も嫌われるようです。主人公たちが、楽勝でアイテムの力とかでパワーアップして勝利をおさめるのが喜ばれるそうです。

でも、本当に、あと1歩で終わりそうなところまで来て、この結末でしたので、とっても残念です。

武井宏之さんも、かなり思うところがありそうだから、次の完結編に期待します。