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くだんのピストル1

なぜか、犬の幕末もの。
これは、主人公のくだんにとってはそう見えるということになるのかな。

幕末の志士たちの物語をかくのが主流ではないとのことだが、まあ、みなもと 太郎の弟子の大塚さんが原作なんだから、そっちの方は、期待しておこう。かく方向に。

心配なのは、このまま「黒鷺死体宅配便」みたいに、お話が進まない方向に行くことですねぇ。幕末。世界の終わりなので、そんなことはないとは思いますが。まあ、幕末ものとして始まって、時代が止まっちゃったジョージ秋山の「浮浪雲」というのがあるからねぇ。

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デロリンマン 下

下巻の途中で、ジャンプ版のデロリンマンが完結して、マガジン版のデロリンマンが始まります。

でもこれ、同じように見えて、別物だ。

ジャンプ版は、あくまで絶望のうちに終わります。

マガジン版は、はじめこそジャンプ版のリメイクなんですが、徐々にちょっと救いがある感じになっていきます。家族とも、それなりにうまくいく。
その分、デロリンマン自身のどうしようもなさが目立つ気がします。
たとえば、家族に迷惑をかけているのにもかかわらず、なんでご近所をウロウロしてるんだとか……。

そして、息子の四郎も、独裁者ノーリターンになるにいたって、世界自体が、崩壊していく感じです。

でも、わたし、このノーリターンの

「そゆこというところすぞ」

っいうセリフ、知っている気がする……。

デロリンマン(下) (徳間コミック文庫)

ジョージ秋山


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デロリンマン 上

この頃のジョージ秋山って、いったいどんな育ち方をしていたのだろうと思います。
「アシュラ」にしても、「銭ゲバ」にしても、そしてこの「デロリンマン」にしても。

ギャグマンガなんですが、多分、けっして笑っていないと思う。
というより、何もかもに対する怒りを感じる。

物語的に、その先の救いまで見ているように感じるのですが……怒りが強すぎて、そこまでたどり着けない。そんなもどかしさを感じます。

あぁ、でも、デロリンマンを見ていると、今も昔も、世知辛い世の中なのはあんまり変わってないのかも。

デロリンマン(上) (徳間コミック文庫)

ジョージ秋山 / 徳間書店(1995/08)