ジャンプ版とマガジン版

ジョージ秋山,読書

デロリンマン 下

下巻の途中で、ジャンプ版のデロリンマンが完結して、マガジン版のデロリンマンが始まります。

でもこれ、同じように見えて、別物だ。

ジャンプ版は、あくまで絶望のうちに終わります。

マガジン版は、はじめこそジャンプ版のリメイクなんですが、徐々にちょっと救いがある感じになっていきます。家族とも、それなりにうまくいく。
その分、デロリンマン自身のどうしようもなさが目立つ気がします。
たとえば、家族に迷惑をかけているのにもかかわらず、なんでご近所をウロウロしてるんだとか……。

そして、息子の四郎も、独裁者ノーリターンになるにいたって、世界自体が、崩壊していく感じです。

でも、わたし、このノーリターンの

「そゆこというところすぞ」

っいうセリフ、知っている気がする……。

デロリンマン(下) (徳間コミック文庫)

ジョージ秋山