GEN 『源氏物語』秘録
今、流行中の「源氏物語」です。
主人公は、角川 源義。脇をかためるのが、折口 信夫。
これは、おもしろくないわけがない。
でも、思ったほど荒唐無稽ではなくて、真面目な感じのお話に仕上がっています。
まあ、わたしは、確かに話に一貫性はないけれど、でも、源氏物語って、1人の人間が、勢いで色々書いてみた話ではないかと思っています。
キャラクターが、立ちすぎるぐらい立っているからなぁ……。多分、1人だと思うんですよ。
最後、角川文庫発刊の言葉でしめるのは、さすが。
うーむ。
たしかに、自分のなかにも、理屈よりも「和」の方に重点をおく考えというのは、すり込まれている気がします。
「怨霊信仰」は、「血液型性格判断」に似ています。
たとえば、権力者が、人を死に追いやったとして、その事に対して、おそれを抱いていれば、精神的にまいってしまうということは充分にあり得ます。それは、精神的にまいっているのですが、「怨霊」のせいということになる。
血液型性格判断の場合も、「あたってるよなー」「オレってB型だから…」と信じることにより、本当は同じ資質のものでも、ある程度、傾向がでてしまうことがあります。
えーでも、自分が何型か知らない子どもでも、血液型による性格の違いってあるやん。と思うかもしれませんが、親が仮に、血液型による性格の違いという考え方を信じていて、「このこは、O型だから…」と思って育てていれば、自分では意識しなくても、やっぱり、血液型による性格の違いというのは、血液型ではなくて対人における人の関わりとして、出てくるような気がします。
つまり、たくさんの人が信じていることは、それが迷信であっても、ある程度事実として、事実の方向に動いてしまうことがあるということですね。本当の理由は、「血液型」の違いではないのですが、結果として、「血液型」の違いによる性格の違いがあるように見えるわけです。
それを否定せずに、しかも、事実とそうでないことをわけていく作業というのは、なかなかに、難しそうです。
風が吹けば、桶屋が儲かる……ちょっと、いや、だいぶん違うか……。
頭が悪いので、ちょっとパンク気味。