荒川弘,読書エニックス,ガンガンコミックス,スクウェア・エニックス,鋼の錬金術師

鋼の錬金術師27

鋼の錬金術師、完結です。

きれいにまとまったなぁという感じです。雑誌で読んだ人は、最終話は、たしかにもどかしい感じがしたのかも。でも、コミックにまとまって読むと、これ以外ありえないぐらいきれいな終わりです。

ちゃんと、物語の中で、主人公たちが、体も、心も成長しているところが、とってもいいなぁと思います。

志村 貴子,読書吉田 秋生,太田出版,志村 貴子,櫻の園,若草物語,,青い花,COM,Fx COMICS

青い花3

鎌倉っていう舞台の雰囲気なのかなぁとも思います。
なんか、不思議な空気が流れています。

若草物語とか、広い時間にも物語が広がっていくのは、空間が閉じられた感じがするからかも。
閉じられた空間の中で、時間だけが行ったり来たりする雰囲気は、吉田 秋生の「櫻の園」によくにている気がします。

紫堂恭子,読書フレックスコミックス,フレックスコミックス フレア,紫堂 恭子,聖なる花嫁の反乱

聖なる花嫁の反乱6 亡国の御使いたち

いよいよ、新パートに。
今までの旧パートが、「亡国の御使いたち」で、新パートからは、別の副題がつくのかと思っていたけど、そんなことはなく、そのまま続巻が出てきました。

ちょっとパターン的には、「オリスルートの銀の小枝」に似ている感じかなぁ。女装なところが。しかし、いくら美しくても、声出せば、さすがにばれるだろうと思います。
身を清めるために声が出せないとかにしたら、自然だったのに……やりにくいか?

お話の方は、そろそろ中盤の「転」にはいった感じです。
いろいろな謎が、だんだんあきらかになっていく様子は、読んでいておもしろいです。

島本和彦,読書アオイホノオ,小学館,少年サンデーコミックス,少年サンデーコミックススペシャル,島本 和彦

アオイホノオ5

ついに、伝説が始まります。
焔燃の…ではなくて、ガイナックスの。

岡田さんは、これから出てくるのだろうか?わざと、除外されているのだろうか?

燃の方は、いっさい先に進まず。凄い。というか、この焦り感は、ものすごく身近な、知っている感情のような気がする。
自分はもう、それを感じるほど、若くなくなってきたけれど……。

池上彰,読書教育,池上 彰,海竜社,経済のことよくわからないまま社会人になってしまった人へ

経済のことよくわからないまま社会人になってしまった人へ 増補改訂版

おもしろい。

教育的で、ある意味、読者をどこかに導こうとする意図が見え隠れするのはたしかなのですが。でも、「正しい状態」とは、こういうものであるということを知るのは、確かに大切なことだと思います。

今まで、株の本ならば、「どうやったら株でもうかるか?」という話は聞いたことがあったけれど、どうして株ができたのかとか、株を買うとはそもそもどういうことなのかということは、ほぼ知らなかったなぁと実感しました。
どうしたら「儲かるのか」という株とのつきあい方が書いてあるのではなくて、どういう株とのつきあい方が「正しい」のかが書いてあって、これは、目からウロコだ。

……多分、授業では、ならったはず??ならったかな?

世界中のほとんどの人が、「正しい動き」をすれば、経済の世界は正しくまわっていく。ですが、今の情報化時代。
「おいしい動き」は、けっこう簡単にみんなの知るところになり、みんながそれをすれば、メチャクチャになってしまう。そして、現に、けっこうメチャクチャになってしまっている。

じゃあ、どうするの?自分は正しい動きをして、甘い汁を一部にすわすのか?
本当は、それが、全体をみれば正しいような気もします。でも、人間は、自分が損をしてでも、相手においしい思いをさせたくない生き物ですからねぇ。

その辺りが、これからの人類とか、日本とか、大きく見たときの課題になっていく気がします。
ものすごいモラルか求められるか、それとも、滅びるかみたいな。

他人が、悪いことして甘い汁を吸うのに対して寛容であるモラル。難しそうだ。