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終わりのないラブソング7

結局、こう突き詰めていくタイプのやおいって、最後は破滅に向かって一直線な感じがある。
「絶愛-1989-」とかも、そんな感じでしたよねぇ。

幸せになったらいいのにと思ってします。

まあ、だから好きっていうのもあるしねぇ。

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終わりのないラブソング6

ナナはいいキャラなんだが、栗本 薫のなかで、ちょっとブレちゃっている感じがします。
凄い母性を感じたときの表現が、ナナというよりも、「まぼろし新撰組」のカナみたいになっています。まあ、女の子の強さとして感じるのが、そういう表現になるのかも。

まあでも、同じところグルグルまわらせたら、本当に退屈せずにグルルグルまわっているお話をかけるところって、この人の凄いところだなぁと思います。
そして、やっぱり、「自分は何者か」というテーマが、「グイン・サーガ」」でも、「魔界水滸伝」でも、この「終わりのないラブソング」でも、語られます。

終わりのない問い。

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元禄無頼 下之巻

なんか、男だけで完結していてもいいのに、そこにお藤みたいな女の子を入れてくるところが、まあ、栗本 薫の色気があるところなのかなぁと思ったりします。あと、最後になんか歴史に絡めていくところも、物語というものに対する色気があるんだろうな。

しかし、男はみんながみんな、破滅に向かって一直線という感じですねぇ。やり過ぎ感ありますが、これは、そんなどうしたって風に書かないわけにはいかった物語なのだろうなと思います。切実に。

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元禄無頼 上之巻

ルビー文庫ということで、もう何にも制御しない感じの栗本 薫です(笑)
美少年とか、美男とかが、ひどい目にあうのが好きだな、本当に。

いや、退屈する旗本がかっこいいかといわれると、まあ、いつものやっかみも入っているけど、ボンボン甘えんなという感じなんですよねぇ。いや、中学生ぐらいなら、格好いいと思ったかなぁ。いやぁ、その頃から、憧れはトチローだったからなぁ。
同性キャラには、どうしても厳しくなるな。まあそれは、作者も同じなので、そういう目で見てあげないといけないと。
そう考える、まあ、オタクって、男も女も同じ様なものだと思うのだが、けっこう対立は深い……いや、今でも深いのかな。

まあでも、着地点がわからなくてちょっとハラハラするというのはあって、そこはやっぱりおもしろいです。
放り投げられて終わるという心配もありますが。

下之巻に続く。

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終わりのないラブソング5

竜と再会する二葉。
もうこれで、ハッピーエンドで良いんじゃないと思うのだが、まあ、多分悲劇。

このお話の読みやすいところって、二葉の一人称で書かれているところって大きいよなぁと思います。