藤崎竜,読書ジャンプ・コミックス,マンガ,封神演義,藤崎 竜,西遊記,集英社

封神演義10 完全版

中国の物語って、「西遊記」にしろ、この原作の「封神演技」にしろ、スタートが面白くて、後半はなんかだれている感じが……。

風呂敷を広げているときはいいのだけど、広げた風呂敷をうまくたためないというか……。人を削ったマンガですら、「誰、この突然キャラ」みたいな感じになるので、なかなかに、難しいです。

いろいろ伏線をはるのは、藤崎竜、それなりにがんばっているなぁと、読み返して思います。

島田一志,読書マンガ,STUDIO CELLO

COMIC IS DEAD

マンガ評論と対談集みたいな本です。

実は、このなかのマンガ、半分以上しらないかも。

作者の島田一志は、どうやら、マンガの編集のお仕事をしておられる様子です。
で、マンガが好きなことが、よく伝わってきます。

好きなマンガで、情熱を込めた仕事をする。
それだけで、簡単に、傑作が生まれるわけではないけれど、やっぱり、そういう情熱は大切だなぁと思います。

目がつぶれるほど……。

吾妻ひでお,読書うつうつひでお日記,マスコミ,マンガ,単行本コミックス,吾妻 ひでお,角川書店

うつうつひでお日記

完璧主義者なんだなぁと思います。
オール・オア・ナッシングなんですね。

自分でそれはいけないと思いつつも……。

多分、以前と同じギャグでも、ちょっとみたくれをかえたりとかはすぐに出来ると思います。それ以上に、同じギャグでも、きっとそれを心地よいと思う読者は、「お約束」として受け入れるだろうし、そのなかで少しずつ練っていってもいい。また、同じ人間が見ているかどうかもわからないのだから、いろんな場所で、同じギャグをやるのは、決して間違えではないと思います。

でも、それが許せないようなんですねぇ。

「ポロン」とか、「ななこ」とかの文庫で書き下ろしがあったので、そういう状態からは抜け出しているのかと思っていましたが、そうではなかったようです。
それを見せないあたりは、すごいなぁ。

この天才が、そうやってくるしみながら、それでも生きて、マンガにしがみついてくれているのは、やっぱりファンとしてとてもうれしいです。

でも、「失踪日記」が売れたとたん、手のひら返すマスコミ。
今、前以上に鬱になっていないといいのですが……。

あと、ミャアちゃんが出てくると、なぜか、わたしは、この子にだけ、

「あ、ミャアちゃんだ!!」

と反応してしまうことに気がつきました。

「スクラップ学園」、再販されないかなぁ……。

宮下英樹,読書センゴク,マンガ,ヤンマガKC,信長,宮下 英樹,講談社

センゴク9

家康が、信長のいうことをずっと聞いていたというのは、確かに、こんな解釈も可能かも。
だって、信玄と信長なら、信玄の方が、怖いだろう……というのが、その時代の主流な考えだと思うのです。

しかし、この手のマンガというか、物語の欠点でも、いい部分でもあるのですが、そこいらの雑兵のはずの主人公が、ことごとくいい場面で、いい働きをしていますな。

秀吉の人たらし健在です。
でも、自然とそういうことが、できる人なんだろうなと思います。

羽海野チカ,読書クイーンズコミックス,ハチミツとクローバー,マンガ,羽海野 チカ,集英社

ハチミツとクローバー2

少女マンガは、少年マンガに比べると読むのに力がいるので、ゆっくりとしかすすみませんが、コレ、名作かもしれない…。

というか、もう、名作と認められている作品なんですね。わたしが知らなかっただけで。世の中には、まだまだ、わたしがしらないおもしろい作品が眠っているようです。

それぞれに、いろいろと抱えていることがあって、そしてむ、それを知らないながらも、一緒にいて心を許せる空間と時間があって。
これって、なにも、若者だけではなくって、どんな年代の人間でも、欲しいと思っているものではないかと思います。

森田さんは、自分の恋に気づいていないようだし。はぐちゃんは、やっと、人と関わり合うことができるようになってきたところ。

お互いのことを知っていても、知らなくても、(過度にではなく自然に)気遣いあって生きていくということは、できそうな気がします。

そして、ところどころ、重くならないように、爆笑させてくれます。

でも、生活って、そんなもんだよなぁ。深刻ぶっている時間よりも、笑っている時間の方が、多い方がいいです。