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おしどり探偵 クリスティー文庫52

トミー&タペンスが活躍するシリーズ第2弾です。
短編集ですが、「ビック4」と同じ感じで、大きな流れはあります。なるほど、こういう短編にヒキを増やして書いたのが「ビック4」だったわけだと理解できました。

読んでみて、わたし、やっはりこの2人、大好きです。
もう、むゃくちゃ生き生きしています!!
短編て、けっこう苦手で、連続で読めない方なのですが、この本に関してはOKみたいな感じです。

ポワロより、ミス・マープルより、この2人の活躍が読みたいです。
きっと、推理マニアには、物足りないのかなぁ……どうしても、冒険よりになってしまうから。

しかし、「おしどり探偵」という題名は、どうよ(笑)まあ、その通りといえば、その通りなんですが。
原題は、「PARTNERS IN CRIME」。直訳では、「犯罪の中のパートナー」。エキサイトで翻訳したら、「犯罪におけるパートナー」とでました。まるで、2人が犯罪者のようだ(笑)

うーん、「危険なふたり」とか、そんな感じの題も、イマイチか。

暴走してても、ふたりなら生きていける。きっとね。

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ポアロ登場 クリスティー文庫51

クリスティーの第1短編集だそうな。

ポワロものばっかり集めてあります。
短編なので、長編ほどビックリするようなどんでん返しがあるわけではないのですが、それでも、それなりに面白いです。

ヘイスティングズは相変わらずいいヤツで、ポワロは相変わらずイヤなヤツです(笑)
物語の魅力としては、ポワロの推理力よりも、ヘイスティングズの正義感とか、いい人ぶりの方が大事なのかもしれません。

以前ほど、ポワロがヘイスティングズをバカにするのをイヤな気持ちにならずに見ることができるのは、2人の年齢がけっこう離れているのかもしれないと思って読んでいるからだと思います。

バカにしながらも、ポワロって、ヘイスティングズがいないと、けっこう困りそうな感じだったり、彼の善良さをとても大事に思っているんだなぁ……と、少し思えます。

クリスティーのミステリーがおもしろいのは、結局、このあたりの人物というか、物語がしっかりしているからなんでしょうね。パズルにならなくてすんでいます。
そこが、推理小説の難しいところです。