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中野重治 ちくま日本文学全集39

中野 重治は、知りません。
転向したプロレタリア文学者のようですね。はじめの方に載っている作品は、プロレタリア文学特有の臭いがあって、わたしにとっては、おもしろくないです。
おもしろさが理解できないのです。プロレタリア文学。

まあ、後の方の「国語と方言」とか、「ハイネの橋」とかは、悪くないですけど。

なんか、イマイチでした。

かわぐちかいじ,読書かわぐち かいじ,ちくま文庫,回想 沈黙の団塊世代へ,筑摩書房

回想 沈黙の団塊世代へ

あぁ、あの反体制とかいいながら、多数決すると勝つ人たちですね……。あんまり、いい印象はないのですが。

でも、かわぐち かいじは好きです。ただし、わたしは、2代目しかしらないのだな。

目の話とかは、ものすごい印象的な話です。

米沢嘉博,読書ちくま文庫,マンガ,戦後SFマンガ史,筑摩書房,米沢 嘉博,SF

戦後SFマンガ史

名著「戦後少女マンガ史」の姉妹編。
でも、こっちの方が著者の思い入れは強くて、資料としては若干暴走しています(笑)

まあ、その方が、読んでいる方はおもしろいです。
いや、そこ断定していいのかと思ったりしますが。

わたしも、いろいろ名作を後から読んでいますが、時代の空気みたいなものは、わからないものです。だから、こういう本は、とっても貴重です。

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大佛次郎 ちくま日本文学全集38

メチャクチャ、エンターテイメントです。
この人が入っているんなら、なんで、吉川 英治は入っていないんだとか、思ってしまいます。まあ、純文学、大衆小説という分け方自体が、けっこう曖昧なものなのだと思いますが。

そんなこと考えずに、なんでも面白いものを入れちゃえばいいのに、と、わたしなんかは、乱暴に、そう思ってしまいます。

特に、「鞍馬天狗」のラストのオチが、かっこよすぎ。

岡田斗司夫,読書「世界征服」は可能か?,ちくまプリマー新書,岡田 斗司夫,筑摩書房

「世界征服」は可能か?

最終的な結論のもっていきたかに、この人のうまさを見たような気がします。

あぁ、「貴族のつとめ」というのは、こういう意味だったのかとか、目を開かせてもらった部分も多少あります。

でも、わたしは、今の世の中、「情報」の過多によりって、階級の差は生み出されるような気がします。もちろん、金を出して買えるものは、階層の差であって階級の差ではないという理屈に従えば、それは、階層の差でしかないのかもしれませんが……。

でも、情報の過多や取り込み方って、価値観も変えてしまうような気がちょっとする。