秦・漢帝国と邪馬台国 新装版マンガ日本の歴史1
おもしろいかといわれれば、歴史なので物語にまで昇華しきっていない部分は多々あり微妙なのですが、好きは好きです。
まあ、古代は想像が膨らむ部分ではあるのですが、膨らませすぎると趣旨からはなれてしまうからなぁ。
願わくば、これを飲み込んでからの石ノ森解釈全開の歴史「物語」が読みたかったかな。
2・26と邪神。
テーマ的に、朝松 健が書いているのかと思って読んでたけど、違ってました。ちょっと、田中 文雄の方が軽くてエンタメよりかなぁ。
割と歴史とクトゥルーは、パターンができあがっている感じがしないでもない。
これと並行して、マンガの「一輝まんだら」を読んでいて、なかなか、イメージが違っていておもしろかったです。手塚の北 一輝は、けっこう苦悩する人な感じですが、こっちはスーパー魔導ヒーロー(笑)「帝都物語」北 一輝もこんなイメージだったような記憶が。
ただ、これ本当に邪神が憑依していたのか、北の妄想かというのはわかんなくて、実はその後の歴史を見ると北こそ「這い寄る混沌」だったのではないかとも思えたりして。
結局、その後の悪夢、核の使用という歴史は回避されていないしねぇ。
「F-Files」シリーズ、32巻目。
なぜか、33巻目「図解 日本神話」の方を先に読んで感想書いていました八百万の神のいるところ | あ・そ・ぼ。
まあ、本物の魔導書の歴史よりも、ネクロノミコンとかフィクションのなかの魔導書の歴史の方に詳しかったりする世代ですね。わたしたちは。
清の西太后あたりが、モデル。
あれをもちょっと、ソフトにした感じ?
ただ、支配者の満州族と漢民族の対立的なものはなくて、弁髪の人は今のところみたことないかな。そのあたりは、わかりやすく中央と地方みたいな感じでわけられて、漢人と蒙古人の対立になっているみたいです。
そういえば、アルタンは、
「腐りきった漢人ども」
と言ってます。たしかに、この方が日本人にとっては、理解しやすい。
というか、よく考えると、なんで騎馬民族だった女真族が、そんな「清」なんていう宮廷国家を作ったのかが、謎ですよねぇ。女真族は、あんまり騎馬民族ではなくて、元々、農耕していたという話もありますが、それにしたって、漢民族からすれば異民族であるわけで……。
そのへんの歴史って、けっこう面白そうです。
まあ、このお話は、そういうお話ではなくて、近代の架空の王朝のお話です。
まあ、中国の歴史のおもしろそうなところを詰め合わせた感じかな。
兄・蓬莱の過去が語られて、仲間が増えてという感じですが、まあ、蓬莱の方はそのままうけとってもいいのかどうかは、わからないですよねぇ。