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終わりのないラブソング1

「終わりのないラブソング」。
最近、わたしの読んでいる栗本 薫は、割とコッチよりのばっかりな気がします。

多分、二葉って、ロベルトと同じような人間である気がします。でも、それを三人称で書くか、一人称で書くかで、見えてくる景色が違ってくる。

多分、この辺の物語に抵抗なく反応しているのは、わたしのビョーキの部分だと思います。でも、それを誰かと共有できる(誤解であったとしても)というのは、それなにり心安まる体験であると思います。
1987年から発表されたこの小説は、多分、同じビョーキを抱えた者にとって、多分、全然古くない。

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パロの暗黒 グイン・サーガ131

正伝130巻の続きの131巻です。
栗本 薫ではなくて、五代 ゆうと宵野 ゆめの2人が書いていく。
これって、自分のものが書けなくなるというメチャクチャなリスクを抱えていると思います。

そして、そのプレッシャーに負けずに、やりたいことをやっているところは、好きです。
違和感は、あらあな。でも、栗本 薫が書いたって、違和感はあると思うし。
きっと、グイン・サーガという正しい歴史はあるのだけれど、それをどう小説として解釈するかは、それぞれの作者にゆだねられているということだと思う。いろんな、坂本 龍馬がいたり、いろんな三国志があるようにね。
もっとやれ(笑)

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みずうみ マルガ・サーガ(2)

彼の人の真実の愛の物語。そして、おそらくわたしが読む、栗本 薫による最後のグイン・サーガ。
わたしにとっては、イヤなヤツ代表の彼の人でしたが、こういう裏があるのなら、許せるかなぁと。というか、被害者にしか見えなかったりします。

まあ、人間関係の基本は共依存かもしれない。

これから書かれていく「グイン・サーガ」は、このことを本編で出す必要はないけれど、それでも、この物語が裏にあるということは前提にして欲しいです。

そしてマルガの話は書かれないにしろ、いつかは、ローデス・サーガの続きは書かれてもいいなぁと思います。

みずうみ
マルガ・サーガ(2)
(天狼プロダンション)

栗本 薫

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星降る草原 グイン・サーガ外伝23

「グイン・サーガ・ワールド」で読んでいたときは、イマイチとか思っていたのですが、まとまって読むと印象以上に面白かった。
「ワールド」を読んでいる時は、読むのに間があいたせいで、1話1話の話の繋がりが良く理解できて無くてマイナスになっていましたが、今回は、2回目ということで、話もしっかのり入ってきたので、まあ、わたしの最近衰えてきた記憶力の問題かなぁ。

くどいと思っていた描写も、こうやって読むと、広い草原や人の生活を表現するのには、やっぱり必要だったなぁと思いました。

結局、ハシクルの謎は謎のまま、星降る草原に消えていく。そこは、栗本 薫っぽくはないのだけれど、でも、「物語」なのだなぁと感じさせられるのです。

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レダ2

「普通」でありながら、「特別」と呼ばれたいと。
栗本 薫の心が叫んでいる。
多分、自分を1番投影しているのは、主人公のイブではなくて、レダなんだろうなぁと、読みながら思った。

非凡な才能を持ちながら、それでも、自分自身をこんなにも信じ切れない。だからこそ、イブや、アウラ、さらにはファーイースト30という、あらゆる角度から「レダ」を特別だと言い続けてくれる存在を「レダ」の外側に作り続けずにはいられない。

そんな感じがした。