外側の殻

栗本薫,読書

レダ2

「普通」でありながら、「特別」と呼ばれたいと。
栗本 薫の心が叫んでいる。
多分、自分を1番投影しているのは、主人公のイブではなくて、レダなんだろうなぁと、読みながら思った。

非凡な才能を持ちながら、それでも、自分自身をこんなにも信じ切れない。だからこそ、イブや、アウラ、さらにはファーイースト30という、あらゆる角度から「レダ」を特別だと言い続けてくれる存在を「レダ」の外側に作り続けずにはいられない。

そんな感じがした。