グイン・サーガ・ワールド2
小説は、どれも、それなりに面白くなってきた感じです。
うーん。栗本薫のグイン・サーガではない。でも、そんなことは、当たり前だと思うんですよねぇ。
大事なのは、おもしろいかどうかです。
日記と旦那の思い出は、天才というのは自意識が強くて辛そうだと感じるけど、共感はないなぁ。
なんか、賛否両論あるみたいですねぇ。
でも、物語は作者のもの。これは、これでいいのではないかと思います。
というか、わたしは、ずっとヴァレのファンで、ナリスは嫌いでしたが、これ読んで、ちょっとナリスの嫌い度が下がった感じがします。
うーん、これがなければ、後半の2人の関係っていうのは、やっぱり説明できないだろうとお思います。
まあ、後は、栗本 薫が、本当にノリノリで書いているのがわかって、良いなぁと思います。
本当に、自由に書いている。メチャクチャなところもあるのですが、そこも含めて、なんか魂の叫びという感じがするじゃないですか。
これは、多分、グイン・サーガが前に進んでいくためには必要な物語だったのだと思います。
凶星
マルガ・サーガ
(天狼プロダンション)
栗本 薫
1984年に書かれた本…だったはず。
多分、この本のハードカバーを1984年に見た覚えがあるような気がする。
今から、30年前ですよ。
でも、この小説のなかで語られるこの閉塞感は、今の方がリアルで近くにあると感じます。
30年たって、この小説は、いまなお「今」です。
未来視、栗本 薫。恐るべし。
早川書房
発売日 : 1987-11
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