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予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」

NHKの白熱教室だったかで、この人の講義を放送していて、これは面白いぞということで購入。基本的に、テレビで言っていたことをもうちょっと詳しくしたような内容でした。
若干、読みにくいところもあったのですが、興味深い、面白い話です。

特に、新しい車を購入した後に、この本を読んだこともあって、車購入のくだりは、

「あぁ、そういうことたしかにあった!!」

と叫びそうになってしまいました。

大学の時代に、社会心理学を学んでいたのですが、それと似ているところもあります。

これねぇ、そういう自分の認知の癖を知ることで、正しい判断が出来るようにしようということなのですが、あの場に来ていたビジネスマンたちの興味は、

「いかに、顧客からお金を上手く引きずり出すのか?そのテクニックを知りたい」

ではないかと心配になります。
そう、悪用すれば、なんぼでも悪用できそうなところがあります。

そうならないためには、この考え方が、もっともっと世に知られるべきなんですよねぇ。
でも、自分の行動が合理的でないとか、みんな同じ様なバイアスがかかっているんだよということは、けっこう、受け入れるのに抵抗がありそうです。

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グイン・サーガ・ワールド7

「魔王子の召喚」。また、「草原の風」とは違った、栗本 薫像。
でも、それも納得。
万華鏡のような人。
多分、「現実の軛、夢への飛翔」の像とも、「いちばん不幸で、そしていちばん幸福な少女」の像も、ちょっとずつ全部ずれていて、そして、全部が真実を語っているような気がします。

グイン・サーガのこれからが、楽しみになってきた感じがする7巻目です。

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レダ1

語る語る。
多分、栗本 薫にとって、SF(ファンタジーとかを含めない狭い意味のSF)の本質は哲学にあるのだろあなぁと感じさせる1冊です。
世界のあり方とその中の自分のあり方。文化と文化のぶつかり合い。そこにある強い感情。

そして、そこから何が生まれてくるのか。

多分、そういうことに興味があるのだと思います。

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グイン・サーガ・ワールド6

「草原の風」。
少女が誰かというのは、読んでいる人には一目瞭然。
多分、全員が、

「これは、わたしの中のイメージとはちょっと違うな」

と思いながらも、それでも、ひかわ 玲子のイメージの中ではこうだし、それも納得できると思う。

思い出はいつも若く、人はいくたびもそのなかにかえっていく。

それは、イシュトヴァーンのためだけの言葉ではないのだなぁと。

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アルジャーノンに花束を

「アルジャーノンに花束を」再読。
もう、20年ぐらい間が空いていて、けっこう、前に読んだ時と印象が違う。
賢くなったチャーリーのいけすかないヤツな感じが、今はとても良くわかる。

それでも、変わらない部分もある。
妹に再会した場面の幸福感。母親が本当はなにを恐れていたのかということがわかるときの怖さとか。

そして、物語が終わるのがもったいないという気持ち。
多分、また読むんだろうなぁと思います。