せかいいち うつくしい 村へかえる
「せかいいち うつくしい ぼくの村」のシリーズ3冊目。
(多分)完結編です。
2巻でミドラーというキャラクターが出てきて、パグマンの村から出て行ったのは、このお話に続けるためだったのだと思います。
冬の後には、春が訪れる。
希望に満ちた終わり方で、子どもに読ませる本としては、「せかいいち うつくしい ぼくの村」だけを読ませるよりは、とっても正しい終わり方だと思います。
でも、その物語の裏で、戦争が続いていることを、大人は決して忘れてはいけない。
「せかいいち うつくしい ぼくの村」のシリーズ3冊目。
(多分)完結編です。
2巻でミドラーというキャラクターが出てきて、パグマンの村から出て行ったのは、このお話に続けるためだったのだと思います。
冬の後には、春が訪れる。
希望に満ちた終わり方で、子どもに読ませる本としては、「せかいいち うつくしい ぼくの村」だけを読ませるよりは、とっても正しい終わり方だと思います。
でも、その物語の裏で、戦争が続いていることを、大人は決して忘れてはいけない。
ときどき、絵本の世界には、衝撃的な物語がありますね。
これも、そんな1冊です。
もともとは、近くの子が、4年生の教科書に載っているのを読ませてくれました。
アフガニスタンの物語です。
以下はぜひ、絵本を読まれてからお読みください。
えーと、「最終兵器彼女」みたいな世界で展開する、帰ってこない夫を待つ奥たんのお話……。
「最終兵器彼女」みたいな世界……というのは、正確ではないか。あの世界は、戦争があって……ですが、このお話では、謎の植物の大発生(?)のために、東京が壊滅状態みたいになっている様です。
もうすぐ、世界の終わりが来る……。
そんな雰囲気のなか、奥たんフィルターで見る世界というところが、ちせフィルターでみる世界だった「最終兵器彼女」と似ていると感じたのかも。
今回の作品の大きなテーマの1つは、「食事」みたいです。
わたしみたいに、雑食の人間にはわからない、こだわりとうんちくが、ぎっしりとはいっています。
無邪気さと、お米を食べるときとかのエッチさと、生きていく必死さ。
本当に、高橋 しんは、計算し尽くしてかいています。それは、ほめ言葉には聞こえないかもしれないけれど、今のこの特別にカラーで単行本をだしてもらえる地位とか、いろいろなものを、実力で勝ち取ってきた人なのだと思います。
次は、「きみのカケラ」が読みたいなぁ。
前巻から、だいぶんと隠されていた設定が明らかになってきました。
オチとしては、この戦争が、未来の破滅をという感じなのですが、それではあまりにもありきたりすぎか?
けっこう、先を楽しみにしています。
派手な展開になってきました。