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ドラゴンランス セカンドジェネレーション 下

今にして思えば「ドラゴンランス」のマジェーレ家は、キャセモン、レイストリン、キティアラで、光、中立、闇ときれいな三角形だったんだなぁと思います。
そして、魅力は、中立のレイストリンにありました。

「セカンドジェネレーション」では、この中立的なキャラクターが、すごくたくさん出て来て、魅力的です。

上巻に出て来たスティール、バリンなんかも、そうです。

下巻には、レイストリンの娘ウーシャ、タニスの息子ギルサナスがでてきます。
こちらは、精神的には、多分「光」の方を見ているようですが、生まれ的には、2人とも「ハーフ」です。

それから、そのすべてを見ているという感じのダママール。この人、いいキャラになったなぁ。「伝説」のときは、そんなに感じなかったのですが、たしかに、かなりかっこいいです。

そして、個人的な問題だけではなく、この中立的ものは世界の構造そのものにもはいりこんできます。
エルフの腐敗。そして、気高い「タキシス騎士団」。光にして混沌。闇にして法。
まるで、巴の紋のように、光の中に闇があり、闇の中に光があります。

プロローグが終わって、「夏の炎の竜」に向けて、物語がうねっています。

マーガレット・ワイス,Margaret Weis
トレイシー・ヒックマン,Tracy Raye Hickman
安田 均
アスキー,エンターブレイン
発売日:2003-07-23
 

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ドラゴンランス セカンドジェネレーション 上

「ドラゴンランス」の子どもたちの物語です。

むかしは、こういう続編って、

「やっぱり、前作にくらべると……」

という感想をもちがちでした。
でも、最近は、

「そういう続編も悪くないなぁ」

と思っています。

源氏物語も、源氏が死んでからは面白くないとか思っていましたが、最近は、薫とか匂宮の話も好きなのです。
これは、年のせいかもしれません。

ということで、「ドラゴンランス セカンドジェネレーション」です。
これは、長編ではなくて、中短編集という感じですね。

「ドラゴンランス」、「ドラゴンランス伝説」とか、けっこう「英雄」の物語だったのですが、こっちは、ちょっと軽い感じがして、冒険者の日常という感じがします。
きっと、タニスたちも、若い頃は、こんな冒険を……とか思ってしまいます。

キットの息子スティールは、めっちゃ魅力的です。
その善と悪への引き裂かれ方は、レイストリンを思わせます。
パリン。レイストリンにあこがれている彼にも、もちろん、その影を感じるのですが、本質的な部分で、スティールの方に、わたしはレイストを感じました。

きっと、みんな、そういう感じで、誰かに誰かの影をみているんでしょうね。

そういう、「長い恋」みたいな雰囲気が、なんとも2代目物語のよいところです。

どの話も大好きなのですが、「賭けるか?」の軽さは、すばらしかったです。
わたしは、ダウガンが誰かは、かなり早い時点でわかりましたが。

パラダインにしても、レオルクスにしても、本当に、この世界の神様たちは、魅力的です。

新しい物語。かなり期待通り…期待以上です。
これからはじまる大きな物語も、期待大ですねぇ。

マーガレット・ワイス,Margaret Weis
トレイシー・ヒックマン,Tracy Raye Hickman
安田 均
アスキー,エンターブレイン
発売日:2003-04-25
 

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ゲームを斬る

いろいろ間違えとかがあるこの本ですが(エラッタが「グループSNE」のWebサイトで見られます)、1番大切なのは、安田均が、ゲームを遊んでいるのが、とっても楽しそうなことだと思います。

わたし自身も、グループSNEの「カープス戦記」や、「安田均のゲームバトルロイヤル」がなかったら、TRPGの世界で止まっていて、ボードゲームの世界には、入っていなかったと思います。

確かに、自分の興味の移り変わりが、そのまま、ゲーム界の動きにみえてしまっているところはあるのですが、それでも、

「おもしろいよ!!」

と誘うんじゃなくて、楽しんでいる様子を見せるというのは、遊びにとって、とっても正しいことだなぁと思います。

ということで、「斬る」ところまでは、もしかしたらいっていないかもしれない。
この題名から、まさか、テレビゲーム以外の話題がでてくるというのも、見た人にはわからないだろうという部分はあるのですが、とってもゲームを遊んでみたくなる本なのは、たしかです。

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踊れ!へっぽこ大祭典 ソード・ワールド短編集

小説は、リプレイとは違って、キャラクターの深い部分がだせて、いいですねぇ。
でも、その性格は、リプレイからしっかりと生み出されています。

イリーナの親友とマウナは、同じ詐欺にひっかかていましたが、性格も、結構似ているなぁとか思ってしまいました。

しかし、親子だとは、気づきませんでした。

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ルーンロード1 大地の王の再来(下)

いいなぁ、これ。
けっこう、最後までドキドキして読み進みました。
最後の方なんて、戦いばっかりだったと思うのですが、すごい印象がよかっです。

そうくるか!次は、どうなる!

みたいな展開ですねぇ。

主人公のグボーンは、ちょっと爽やかすぎるだろうという感じではあるのですが、それが、ファンタジーのいいところでもあるなぁと思います。

グボーンが「選別」すれば、力は得るけれど、敵の標的になるという設定も、けっこう、衝撃的でした。
単純じゃないない「世界」をきっちりと作り上げています。

最後のレイスたちの場面も、けっこう圧巻でした。

うーん、どうやってまとめていくのか。続きが気になる作品です。

ハードカバーの本は、単純に読みにくいので敬遠しがちですが、これはそれよりも、読みたい気持ちが勝っていました。
良いです。

2巻目を購入しに行こう。