読書,青木朋ボニータコミックス,ミステリー,八卦の空,秋田書店,青木 朋,龍陽君始末記

龍陽君始末記1

青木 朋の新作は、清の時代のお話です。
雰囲気的には、「八卦の空」とそんなに変わっていない感じです。これから、不思議な出来事を抜いたら、こうなったみたいな。ちょっと、ミステリーぽい話になっています。

二階堂黎人,手塚治虫,読書ちくま文庫,マンガ,ミステリー,二階堂 黎人,二階堂黎人が選ぶ!,手塚 治虫,手塚治虫ミステリー傑作集,筑摩書房

手塚治虫ミステリー傑作集 二階堂黎人が選ぶ!

本格推理の定義が、二階堂さんとわたしでは違うようです。
そのあたりは、う~むですねぇ。

しかし、この時代のマンガを読んで思うのは、本当によくこれだけの内容を短いページに詰め込んだものだということです。

この短編も、今かき直したら、きっと1から2冊ぐらいのマンガになると思います。

江戸川乱歩,読書アガサ・クリスティー,コナン・ドイル,ハードボイルド,マンガ,ミステリー,京極 夏彦,光文社,光文社文庫,夢枕 獏,妖怪

鬼の言葉 江戸川乱歩全集25

江戸川 乱歩も、新井 素子も、夢枕 獏も、本やマンガ好きな人が、本やマンガについて語っているのを読むのは、とっても楽しいです。

この本の内容、兄貴から聞いた話がけっこうるような……。
しかし、兄貴は、こんな本、読んでいたのだろうか。
一時期、ミステリーにこっていたことがあって、あの人、わりとこういう外壁(というか理論)から埋めていくようなことをするので、読んでいたのかもしれませんねぇ。

で、兄貴は、ミステリーというよりは、ハードボイルドな小説に向かっていって、その頃のりんは、SFに向かっていって、純粋な推理小説からは、離れていったのであった。

最近は、ちょっと自分的には、ミステリーのブームです。
アガサ・クリスティー、乱歩を今更読んでいますし、コナン・ドイルも、読み返し中。
そしてなによりも、日本のミステリーも、ちょっと読んでいます。本格推理ものは、けっこう少ないですけどね。でも、京極 夏彦の妖怪シリーズなんかは、江戸川 乱歩に読ませてあげたいです。

どんな感想を書くか、ドキドキします。

京極夏彦,読書マンガ,ミステリー,京極 夏彦,京極堂,姑獲鳥の夏,志水 アキ,講談社,講談社文庫,魍魎の匣

魍魎の匣 文庫版

やっぱり、おもしろいです。
そして、分厚い……。10000ページ超えてますからねぇ。ほとんど、凶器になりそうな文庫本です。

京極 夏彦を読もうと思ったのは、この「魍魎の匣」の志水 アキのマンガ版を読んだからです。
アレはアレでおもしろかったのですが、多分、このおもしろさを超えるのは、難しいんじゃないかと思います。
これ以降、マンガ版を読んでいくかどうかは、けっこう微妙なものがあります。

800ページ目ぐらいから、名探偵(?)京極堂の推理が始まるわけです。
これぐらいまでは、まあ、普通のおもしろさというか、「姑獲鳥の夏」に比べると、インパクトの分だけ、こっちの方が負けているかなあという印象でした。

でも、最後の怒濤の展開に、ビックリ。

あぁ、なんとなく、京極堂の正体というか、過去みたいなものも、かいま見ることが出来ます。

「貴様はまだそうやって口の先で世の中を渡っているのか?」

は、けっこうウケました。

でも、京極堂のしゃべる、犯罪の動機探しの倫理については、まったくその通りで、でも、私たち自身としては、そう考えていかなければ納得したり、安心したり出来ないところで、なかなか難しいところだと思いました。

そして今回も、見事に騙されました。

ミステリーは、やっぱり、この「騙された」という思いが、快感につながります。

まさか実話だったとはということと、みんな、最後にあの人がもっていっちゃって、愛の逃避行を続けているところが、見事に騙された感じです。

私は、なんだか酷く--

最後に、なんとなく読者にも、そんな風に思わせる。
うまいわ。

江森備,読書ブッキング,ミステリー,三国志,天の華・地の風,江森 備,私説三国志,fukkan.com

天の華・地の風 完全版 4 私説三国志

3巻からはじまる「彼の蒼なるものの名は」の完結です。

蜀取りから劉備の漢中王になるまでと、関羽の死から劉備の死までの2つの時代の出来事が、平行して書かれていきます。

別に、謎解きがあるわけではないのですが、なんか、良質なミステリーを読んだような気にさせてくれます。

最後、そうきたか。でした。

でも、この後、彼が生きていくのは、なんのだめなんでしょう?

なかなか、悲痛な叫びの聞こえそうな1冊でした。