ミステリー・イブ2 松本零士 BEST SELECTIONS
「時の輪」の考え方や、「対立する存在の上にさらに存在する上位存在」という、けっこう最新作の「銀河鉄道999」にでてくるテーマが、言葉はこのままではないのですが、ほぼ、そのままのテーマとして出てきていて、感動します。
それを「マンネリ」ととるか、「極めている」ととるかは、受け取る人次第。
でも、テーマとしては、これだけの時間を耐えうる、永遠のテーマなんだなぁと感心します。
「時の輪」の考え方や、「対立する存在の上にさらに存在する上位存在」という、けっこう最新作の「銀河鉄道999」にでてくるテーマが、言葉はこのままではないのですが、ほぼ、そのままのテーマとして出てきていて、感動します。
それを「マンネリ」ととるか、「極めている」ととるかは、受け取る人次第。
でも、テーマとしては、これだけの時間を耐えうる、永遠のテーマなんだなぁと感心します。
「電波男」を読んでたりして、その影響もあるのでこんな感想になるのですが、松本 零士、妄想力爆発しています。
しかも、ずーーっと、一貫した方向に爆発しているもんなぁ。かっこいいです。
1970年ということで、今から40年ほど前のマンガなんですが、男の妄想というのは、それほど変わっていないというのが、良くわかります。
これは、まぁ、一部のもてない男なんですが……。
だから、松本 零士を読むと、
「ようわかる話やんけ…」
とか、思ってしまうんでしょうね。
物語的には、石ノ森 章太郞の「セクサドール」とちょっと似ています。
謎の組織から、人類を滅ぼすためにやってきた女。でも、なぜか、組織を裏切って、そばにいてくれる。
本当に、この女は味方なのか?
でも、自分にとっては、女神のようにも感じる。
ものすごく謎な存在。そんな感じに女がかかれているマンガです。
このトリック、そしてストーリー、兄貴から聞いてしっていました。
割と兄貴は、歴史の話とか、小説の話をするのは、上手だったのではないかと思います。この話を聞いたのだって、きっと、小学生か、中学生ぐらいで、でも、ちゃんと印象に残っています。
読みながら思ったねぇ。
「聞いてなきゃ、もっと、楽しめたのに」
知ってても、楽しめたのは確かです。でも、聞いていなきゃ、もっと楽しめたのも確か。
その頃は、自分がミステリーを読むようになるとは思ってなかったからなぁ。確かに、兄貴も、
「自分で読む気なら、聞かない方がいいぞ」
と、ちゃんと言っていた気がします。
でも、その兄貴の話を聞いていなかったら、クリスティーに興味を持つこともなかったかもしれないので、これでいいのかもしれない。