クジラの子らは砂上に歌う3
今まで、捕らわれていたけれども楽園だった世界から、戦ってでも生きられる地獄に。
それでも、笑って砂を掛け合う日常。
そして、ネリ消えてエマが表れる。
泥クジラが、襲撃をうける巻です。
長老会が知っている真実を、いつ一般人は知らされるのかという問題がありますねぇ。
タイシャは、知っていたのか、知らなかったのか?
スオウが首長になった時点で知らされなかったということは、タイシャも知らなかったということかなぁ。でも、自警団の団長は、いろいろなことを知ってそうです。そう考えると、スオウはただ単に伝える暇がなかったとも考えられるし。
テレビよりも、やっぱりお話が詳しいので、わかりやすいです。
そして、「あとがきまんが」の作者のめんどくささは、健在。これはこれで、1つの物語になっていて、素敵です。
消えたので、書き直しです。
本屋で見て、気になっていたんです。あらすじ読んでも、けっこう面白そう。
で、アニメ化していたのを見て、おもしろかったので読んでます。
アニメよりも、やっぱり細かいところがかけるのがいいなぁと思います。
あと、あとがきを読んで、この作者の「めんどくさい」ところが、とてもいいと思います。
本当はこういう世界なんだけれど、物語にするにあたって、こういう話にしましたみたいなことが書いてあるのです。もしかしたら、担当との葛藤かなとも思えるのですが、歴史が物語として受容されていくプロセスみたいなものも、書き出したいのかなぁという感じもして、凄いです。
そして、この絵。どっかで見たことある絵だと思ったら、「幻仔譚じゃのめ」の人ですね。まったく、気づかなかった。
これで、完結です。
結局、大きな流れのお話は無かったけど、結構、納得のラストでした。よかった。
この街が、ずっと日本のどこかにあり続けるとうれしいな。
そんな感じのラストです。
読みきり形式のストーリーマンガということで、盛り上がり的には、イマイチな部分もあるのですが、いろんなバリエーションのお話が読めて、この物語には、この形が正解のような気がします。
あと、1巻。
あんまり盛り上がる展開には、ならなさそうな感じが……。