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ドラゴンランス セカンドジェネレーション 上

「ドラゴンランス」の子どもたちの物語です。

むかしは、こういう続編って、

「やっぱり、前作にくらべると……」

という感想をもちがちでした。
でも、最近は、

「そういう続編も悪くないなぁ」

と思っています。

源氏物語も、源氏が死んでからは面白くないとか思っていましたが、最近は、薫とか匂宮の話も好きなのです。
これは、年のせいかもしれません。

ということで、「ドラゴンランス セカンドジェネレーション」です。
これは、長編ではなくて、中短編集という感じですね。

「ドラゴンランス」、「ドラゴンランス伝説」とか、けっこう「英雄」の物語だったのですが、こっちは、ちょっと軽い感じがして、冒険者の日常という感じがします。
きっと、タニスたちも、若い頃は、こんな冒険を……とか思ってしまいます。

キットの息子スティールは、めっちゃ魅力的です。
その善と悪への引き裂かれ方は、レイストリンを思わせます。
パリン。レイストリンにあこがれている彼にも、もちろん、その影を感じるのですが、本質的な部分で、スティールの方に、わたしはレイストを感じました。

きっと、みんな、そういう感じで、誰かに誰かの影をみているんでしょうね。

そういう、「長い恋」みたいな雰囲気が、なんとも2代目物語のよいところです。

どの話も大好きなのですが、「賭けるか?」の軽さは、すばらしかったです。
わたしは、ダウガンが誰かは、かなり早い時点でわかりましたが。

パラダインにしても、レオルクスにしても、本当に、この世界の神様たちは、魅力的です。

新しい物語。かなり期待通り…期待以上です。
これからはじまる大きな物語も、期待大ですねぇ。

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発売日:2003-04-25
 

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ルーンロード1 大地の王の再来(下)

いいなぁ、これ。
けっこう、最後までドキドキして読み進みました。
最後の方なんて、戦いばっかりだったと思うのですが、すごい印象がよかっです。

そうくるか!次は、どうなる!

みたいな展開ですねぇ。

主人公のグボーンは、ちょっと爽やかすぎるだろうという感じではあるのですが、それが、ファンタジーのいいところでもあるなぁと思います。

グボーンが「選別」すれば、力は得るけれど、敵の標的になるという設定も、けっこう、衝撃的でした。
単純じゃないない「世界」をきっちりと作り上げています。

最後のレイスたちの場面も、けっこう圧巻でした。

うーん、どうやってまとめていくのか。続きが気になる作品です。

ハードカバーの本は、単純に読みにくいので敬遠しがちですが、これはそれよりも、読みたい気持ちが勝っていました。
良いです。

2巻目を購入しに行こう。

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ルーンロード1 大地の王の再来(上)

まあ、ゲームとして、他人の能力値を吸い取ってしまうというのはアリだと思います。
で、この小説も、もっとゲームゲームしたものだと思っていたのですが……。なんというか、酷いわ。
ゲームでは見えてこないはずの(きっと見ないことになっている)、悲惨な部分をしっかりと描写しています。
多分、日本の作品ならば、こういう描写は許されないんでないかなぁ……。

そして、問いかけてくる。いったい、何が「正義」かと?

ここでファンタジーは、物語のテーマを明確にさせる装置として、とてもきれいに働いています。

ファンタジーを読むしあわせを感じさせてくれる物語です。

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ドラゴンランス伝説6 <奈落>の双子

とうとう、「ドラゴンランス伝説」完結です。

この最終巻は、ほんとうにドキドキしっぱなしでした。
ダラマールも、かっちょいいわ。もしかすると、タニスよりも自分をしっかりもった人かもしれない。

キティアラは、一緒に冒険しているシーンがなかったので、愛情薄ので、あんな結末でもあんまりなんにも思わないんですねぇ。
でも、もし、一緒に冒険している「元気なキット」をしっていれば、タニスと同じようになやんだかもしれません。

最後の最後のレイストリンの選択が……。
そして、キャラモンの選択が……。

でも、1番泣かされたのは、タッスルにでした。
やっぱり、フィズバンの1番の友だちは、彼のようです。

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ドラゴンランス伝説5 黒薔薇の騎士

彼の支配する世界は、きっと慈悲深いと思っていた。
でも、その世界で、ブーブーは、死んでいた。
きっと大好きな「あの人」のことを最後まで、心配して。

そして、やっと、「許せない」と。
キャラモンとともに、読者もそう思わなければなりません。

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エンターブレイン
発売日 : 2004-11-19