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3月のライオン1

棋士のお話です。

「ハチミツとクローバー」から、遠いようでいて、「才能」がかなりのウエイトを占める世界というのは、かなり似ているのかも。

ハチクロは、男の子も、女の子も、同じ世界においちゃったので、そこでの葛藤がかなりありましたが、今回は、今のところ、女の子は、違う世界で生きている感じです。

ただし、主人公の零が、本当に気にしている女の子は、どうやら、同じ世界にいるみたいですし、どこにどう着地させる気でいるのかは、羽海野 チカって、本当に見えないです。

友だちは、明るく楽しい奴だけど、どっか悲劇の影をもっているし。

状況自体は、「あり得ない」と思うのに、胸に迫ってくる思いはハチクロ同様にすごいリアルです。

あかりさんが、不思議。
まあ、はぐちゃん見たときもそう思ったけど。現実のなかでは、決していないけれど、その物語の中では、確かに息づいている感じがあります。

どっから、こんな女の子が、出てくるんだろうと思います。

なんか、あかりさん、零の過去もしってるみたいですし。ふわふわしているようで、いろんなものを抱えているんだろうなぁ。
それでも出てくる透明感って、なんなんでしょうねぇ。

あと、あぁこれも、ドラマ化されそう……とか思いました。
でも、やっぱり、配役には困りそうだな。

テレビのハチクロの配役は、違和感アルよね。
まあ、原作ファンは、原作が1番って、いうもんだ。

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ハチミツとクローバー10

いよいよこれで、最終巻です。

なんか、作品自体も、出版社を変わったり、雑誌をかわったりといろいろあったみたいですが、まったくそんなことは知らずに、この3カ月ぐらいで、10巻の物語を読みました。
自分にとっては、こういう出会い方が、この物語にとっては、けっこうラッキーだったかもしれないと思っています。

映画予告編に惹かれて読み出したのに、結局、映画は見てないなぁ(笑)

「成長」のためにある特別な場所。
いつかみんな、そこからいなくならなくてはいけない場所。
二度と帰れない場所。

でも、二度と帰れなくても……。

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ハチミツとクローバー9

そして、山田さんと真山の話から、ラストの森田さんとはぐちゃんの話へ。
10巻でフィナーレということで、大きな転換点の9巻です。

以下、ネタばれありということで。

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ハチミツとクローバー8

いい顔になったと思った竹本くんですが、なんか、悟りすましているという感じもしないでもない。
もっと、もがいてもいい気がするんですが……。

この巻は、山田さんのお話。
以下、ネタばれありです。

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ハチミツとクローバー7

竹本くん、いい男になって帰ってきましたねぇ(笑)

でも、その今みせている強さが、本当の強さなのかどうかは、まだ見えないです。

というか、一瞬は強くなるんだけど、またきっと、弱くなることもあります。で、以前とかわらないなぁと感じたりしながらも、少し強くなったところが見えてきたり。

そんな感じで成長していくのかなぁ。

多分、羽海野チカは、かなり残酷なかきかたをしていて、竹本くんには、はぐちゃんや森田さんの様な「天才」はないんですよねぇ。

もちろん、「天才」がないのが、イコール「幸せでない」とつながるかどうかはわからないのですが……。それに、求められているのは「天才」だけではなく、実直に仕事をしていく人間もとても大切です。

でも、幸せなんて無くてもいいから、「天才」が欲しいって思うときも、確かにあります。

でも、今は。 

はぐちゃんに告白する竹本くん。いい顔でした。