人は螺旋を描いて成長する
ハチミツとクローバー10
いよいよこれで、最終巻です。
なんか、作品自体も、出版社を変わったり、雑誌をかわったりといろいろあったみたいですが、まったくそんなことは知らずに、この3カ月ぐらいで、10巻の物語を読みました。
自分にとっては、こういう出会い方が、この物語にとっては、けっこうラッキーだったかもしれないと思っています。
映画予告編に惹かれて読み出したのに、結局、映画は見てないなぁ(笑)
「成長」のためにある特別な場所。
いつかみんな、そこからいなくならなくてはいけない場所。
二度と帰れない場所。
でも、二度と帰れなくても……。
「実らなかった恋に意味はあるのか」
「消えてしまったものは始めから無かったのと同じか」
その答えと同じように、その場所は、ずっと自分の心の中に留まり続けています。
先生の告白に、ドキマギして、パニクっている山田さん。
相変わらず、リカさんにストーカーな真山。
マイペースで、そのくせしっかりまわりをみている森田さん。
なにかを作り出さずにはいられないはぐちゃん。
そして、純な竹本くん。
みんな成長したのに、みんな変わらないなぁとも思える。
そんな不思議な物語に「ハチミツとクローバー」は、なったと思います。
けっして、同じではないのだけども、よく似た、同じような時間をだれもが経験したような。