敵は、心のなかに?

スパイダーマン,映画

スパイダーマン3

「スパイダーマン3」の映画をみてきました。

「X-MEN」が、画像的には地味でありながら(それでも「3」はかなり派手でしたが)、大きなテーマで終了したのにくらべて、「スパイダーマン」の方は、動きは派手でしたが、テーマ的にはこぢんまりとまとまった感じでした。

こぢんまりというのは、でも、「ぼくらの隣人」スパイダーマンにとっては、そんなに悪いことではないのかなと思います。

敵は、サンドマン、ヴェノム、ニュー・ゴブリンと3人もでてくるので、ちょっと詰め込みすぎという感じ、説明不足な感じは否めませんでした。

でも、3部作としてみたときは、「ベンおじさんの死から始まって、ベンおじさんの死で終わる」、「MJとの恋愛からはじまってMJとの恋愛で終わる」という感じで、まとまってたなぁと思います。

ずーーっと、可哀想なキャラだったハリーも、ちょっと持ち直したかな?

以下、いつものようにネタバレありです。

まあでも、ハリー、最終的には、可哀想なことになってましたねぇ。
わたしは、あの流れだと、あのままスピンオフして、「ニュー・ゴブリン」とかシリーズになるんじゃないかと思いました。まあ、死んじゃったから、そんなことはないか……。
いや、「実は死んでなかった」というのは、アメコミの常ですから(笑)

まあ、今回が、3部作のまとめということで、詰め込めるものはなんでも詰め込んだ感じです。
悲劇のヒロイングウェン・ステーシーも、ちゃんと出ていました。ちょっと、変な人になってたけど。
あぁ、でも、ピーターが調子に乗ってMJに意地悪しにいったとき、それに気づいて、真っ正面から謝りにいったのは、わたしのなかのグウェンのイメージとけっこうあっていました。

そうです。今回、ピーターが、調子に乗ります(毎回という気もしますが)。そして、黒くなります(笑)
どうやら、黒いヴェノムなスーツを着ると、攻撃欲求が増幅されるようです。

そして、攻撃欲求が増幅されて、アヤシイ変な動き(ヤクザ映画を見た後の人のような)になったり、下宿の娘にワガママを言っておやつを食べまくったり、MJに新しい彼女を見せつけたりする悪いピーター………いや、増幅されてそんなもん?……どこまで、いい人なんや~。

ハリーの家の執事の人は、あの大立ち回りが家でおこなわれているときに、いったい何をしているのだろうという謎にも踏み込まれていて、ビックリしました。

「わたしは、すべて見ておりました。ぼっちゃん。」

!!!!!おっさん!!!!!見てたんやったら、もうちょっと早く教えたれや!!!!!

今回の映画1番のすごいシーンでした。もう、セバスチャン、全部、持っていってしまった感じです。

いや、いいシーンも、あるんですよ。
メイおばさんには、今回も、なかされました。
子どもが、1番そのときに言って欲しい言葉。あんな風に、すっと言えるようになりたいです。いや、まだ言って欲しい気持ちの方が強いかもとか思って聞いていました。

しかし、なっとくいかないのは、サンドマン。
まあ、彼の罪を許すのは、この映画のテーマでもあるので、それはいいんだが……。
でも、あのまま逃がしたら、また、彼に出来ることって、銀行強盗ぐらいだと思うのだが……。
だって、それしか思いつかない状況から、全然、彼自身が脱出してませんから……。

まあ、そういう意味では、苦悩とかいいながらも、アメリカ的な脳天気さがでた映画だったなぁと思います。星条旗も背負ってたし。
アクションは、ハードというよりも、だんだんと「パイレーツ・オブ・カリビアン」みたいなおもしろアクションに傾いている気がする。
そういえば、真面目なシーンとシーンの間でも、今回は、かなりギャグが多かったです。だから、堅苦しい感じは、全然しない純然たるエンターテイメントとして仕上がっていたと思います。