これを愛だと呼ばないで
自虐の歌 上
なんじゃこりゃ。
まあ、いろんなところから名作とのオススメがあり読んでみましたが、すごく抵抗があって、前半は、遅々として進みませんでした。
ウチの人、乱暴者だけど、酒乱だけど、ちょっとはいいところもあるんですよ……。
吐き気がする。
こんなの愛でも、優しさでも、なんでもないと思う。
これを「本当の愛」とか、「純な優しさ」なんて言葉で、語ろうとする人間がいたら、それにも、吐き気がする。
クスリと笑う以前に、痛みだけが伝わってくるんですけど。
でも、人間にとって、だれからに「必要とされる」ことは、こんなにも大きいことなのかもしれない。
必要が、サイフとしてだけだとしても。
業田 良家 / 竹書房(1996/06)
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