アオイホノオ20
「賞を取るのは嬉しいけれども、これじゃなーい」
という話から、もう、20巻ですよ。
でも、マンガとしても、時代の証言としても、おもしろい。
たしかに、あの時代、一本気 蛮のラムちゃんにドキドキして、彼女がマンガ家デビューしたときには、大丈夫かと思った自分がいる。
そういう、忘れたものを掘り起こしてくれる物語です。
クトゥルーが、しゃべるんだぜい(笑)とか思っていましたが、この巻ではほぼ、クトゥルーが、そのあたりのおっさん化しております。
すまなさがったり、あせったて大慌てしたり。
なんか、スケール感が、凄い……というか、スケール感が、無茶苦茶です。
いや、おもしろいです。
大笑いして、こんなクトゥルーいないとか思いながら、いやいるということに気づいてしまう。
ラノベ系の軽いクトゥルーって、こんな感じ。そして、ラムレイも、こんな感じですよねぇ。
栗本薫って、多分、ホラーには向かない。そして、ラムレイも。
目指すのは、ダイナミックな「物語」なんだなぁとあらためて思います。
もしかすると、今の日本のクトゥルーのブームの元は、栗本 薫なのかも。
多一郎さん、復活。と思ったらフリーズ。
とりあえずの完結まであと1巻。どう、決着がつくのでしょうか。