おっさんクトゥルー

栗本薫,読書

魔界水滸伝19

クトゥルーが、しゃべるんだぜい(笑)とか思っていましたが、この巻ではほぼ、クトゥルーが、そのあたりのおっさん化しております。
すまなさがったり、あせったて大慌てしたり。
なんか、スケール感が、凄い……というか、スケール感が、無茶苦茶です。
いや、おもしろいです。

大笑いして、こんなクトゥルーいないとか思いながら、いやいるということに気づいてしまう。
ラノベ系の軽いクトゥルーって、こんな感じ。そして、ラムレイも、こんな感じですよねぇ。

栗本薫って、多分、ホラーには向かない。そして、ラムレイも。
目指すのは、ダイナミックな「物語」なんだなぁとあらためて思います。

もしかすると、今の日本のクトゥルーのブームの元は、栗本 薫なのかも。

多一郎さん、復活。と思ったらフリーズ。
とりあえずの完結まであと1巻。どう、決着がつくのでしょうか。