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妖精国の騎士3

主人公が、ローゼリィという女の子であるということ(まあでも、そこらへんの女の子とはひと味違いますが)が、この物語を他のファンタジーから際だたせていると思います。

同じようにファンタジーとして完成された世界をもつ、トールキンの世界では、ロマンは、すごく遠景なのですが、この作品は、ファンタジーとして完成されながら、しっかりと少女マンガでもある。
その部分が、完結までずっとすすむことができた理由のような気がします。

運命に翻弄されるだけではなく、自分から立ち向かっていこうとする姫君。
そういうお話が、ちゃんとうけいれられているというのは、とても心強いことです。

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妖精国の騎士2

中山 星香は、流れる血にも、体を構成する細胞も、ファンタジーでできているのだなと思います。
それも、夢物語のファンタジーではなくて、「指輪物語」が形づくった、人が実際に生きているファンタジーです。

今回、運命の恋人、ローゼリィとアーサーが出会います。
このアーサーの書き方1つを見ても、本当に、この人のなかに、ファンタジーが息づいているのがよくわかります。

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妖精国の騎士1

文庫版も完結しました。
実は、わたしは、文庫で14巻ぐらいまで読んでいたのですが、若干忘れているとろこもあるので、もう1回1巻から読んでみようと思っています。

わたしは、この作品は、日本のハイ・ファンタジーの最高峰だと思っています。

ファンタジーといっても、甘くはないお話です。いきなり1巻から、国が滅びます。
本当に、人間が生きているという感じがする物語です。