妖精国の騎士8
起承転結の「転」だそうで、
「この転で、読者に凍りつかれた」
と作者は書いていますが……そら、凍りつくわ。
特に、ネリーニの一幕は。ここまでの展開は、裏の設定的には思っていても、男でも(というか男ではかも)、かかないですよねぇ。
そして、そのすぐ後におこるのが、黄泉下りと主人公の死ですから。
これをリアルタイムで読んでいた人は、次どうなるか知りたくて、たまらなかったと思います。
まとめ読みでよかったとも思うし、そのドキドキを味わえなくて残念とも思います。
起承転結の「転」だそうで、
「この転で、読者に凍りつかれた」
と作者は書いていますが……そら、凍りつくわ。
特に、ネリーニの一幕は。ここまでの展開は、裏の設定的には思っていても、男でも(というか男ではかも)、かかないですよねぇ。
そして、そのすぐ後におこるのが、黄泉下りと主人公の死ですから。
これをリアルタイムで読んでいた人は、次どうなるか知りたくて、たまらなかったと思います。
まとめ読みでよかったとも思うし、そのドキドキを味わえなくて残念とも思います。
黒き血の谷の姿が、少しあきらかに。
しかし、闇でありながら、いろいろな勢力がある。深い世界です。
そして、けっこう、少女マンガが避けて通りそうな根源的な血の物語をかききります。
これは、中山 星香自身のなかで、もう、
「こうであらねばならない」
というものがあって、多分、雑誌の意向とかでは変化し得ない物だったのだと思います。
敵の弱点を探り出すつもりが、その探索自体が、敵を目覚めさせる原因であった。
なんとも皮肉な結果からはじまる物語です。
それこそが、物語を動かすサフィールの強大な力ということになるのかもしれません。
神すら動かしえる力を持つサフィール。でも、小さき人間だからこそ……。
ディオルトの正体にせまっていく、PART5「呪縛の星石」です。
力は、力として存在して、それは正義でも悪でもない。
でも、力は、強力に人をそして魔を誘惑する。
この力の誘惑が、上手にかけたファンタジーというのは、成功するのだと思います。
アーサーが、グラーンに入国。
真王の帰還を祝福する大地。
こういうシーンを読んでいると、本当に、ファンタジーにふれているなぁと感じさせられます。
素敵だ。