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あひるの空47 振り向かない君と、太陽を追う矛盾

リザーバーの仕事というのがあるよねぇと思う。
もちろん、スタメンを目指すのは大事なんだけれども、リザーバーとして、スタメンが戻るまで3分間だけでもいいから、動き回って相手をおさえる。
それに耐えきれなくて、やめていく子も多い。それは、花形な仕事ではなくて、地味で目立たないしごとで、もしかしたら、誰かの引き立て役にしかならないのかもしれないから。

でも、そうやって支えていく人間がいるからこそ、花形だったプレーできるのだと思いたいし、自分にそうやってなっとくさせてやってきた。

そんなことを思い出させてくれるマンガです。

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アオイホノオ20

「賞を取るのは嬉しいけれども、これじゃなーい」

という話から、もう、20巻ですよ。
でも、マンガとしても、時代の証言としても、おもしろい。

たしかに、あの時代、一本気 蛮のラムちゃんにドキドキして、彼女がマンガ家デビューしたときには、大丈夫かと思った自分がいる。

そういう、忘れたものを掘り起こしてくれる物語です。

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アステロイド・ツリーの彼方へ 年刊日本SF傑作選

2015年のSF。
ここ何冊かは、普通に読みやすい。ということで、前半は、スーッとあんまりひっかかりなしに読み進めていきました。
まあ、毎回読めない酉島 伝法の小説も載っていたのですけれど(笑)

梶尾 真治「たゆたいライトニング」。まあ、「エマノン」シリーズは、おもしろいよねぇ(マンガしかしらんけど・笑)と思って読み進めていって、想定内、想定内。

北野 勇作「ほぼ百字小説」あたりから、様子がおかしい。
「ほぼ百字小説」は、最初は、なんだこれおもしろいのかと思っていたのですが、お話がたまって、繰り返されたり重なってきたりしたあたりから、メチャクチャおもしろくなっていく。
次はこうくるなというのを逆手に取った展開をしていくのが、SFという感じでした。

菅 浩江「言葉は要らない」は、ロボットもの。2冊前で宮部 みゆきの「さよならの儀式」でちょっと不満だった部分が全部解消されていて、あぁ、こういうのが読みたかったのよと感動しました。
この人のもっと読みたいな。

上田 早夕里「アステロイドツリーの彼方へ」も、AIと人との交流という感じで、こういう異種族間の交流ものが、やっぱり自分にとっては好物だなぁと改めて。

なに、この怒濤の後半の作品群。

石川 宗生「吉田同名」も、ハチャメチャでおもしろかった。SFって、これでいいんだと思います。
なんだろう、ここに感想書いた4編は、どれも、ちょっと懐かしい時代に呼んでいたSFの香りがするような気がします。
それこそ、星 新一や、小松 左京の時代の雰囲気。

影響を受けているというのもあるかもしれないけれど、もしかしたら、時代が一周した感じもあるなぁ。

「60年代日本SFベスト集成」を、ゆっくりゆっくりですが、このシリーズ「年刊日本SF傑作選」と並行して読んでいるせいで、よけいにそう感じるのかもしれません。

大森 望,日下 三蔵,
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東京創元社
発売日 : 2016-06-30

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太平記 下 マンガ日本の古典20

太平記、完結。
武家は、最後は内紛になってしまうなぁという感じです。

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王朝国家と摂関政治 新装版マンガ日本の歴史6

藤原氏の台頭から全盛へ、そして、貴族の時代から武士の時代へと。
うーん、武家がクローズアップしてくると、ちょっと辛い時代だなぁと感じます。