終末のグレイト・ゲーム ブックマン秘史3
最終巻。
どうなったのかというと、イマイチわからないという(笑)
うーん、自分の教養が足りないことを棚に上げて言うと、いろんなキャラクターを借りてきているけれど、この作者、けっこうそれぞれのキャラへの思い入れは少ないのかも。そのあたりが、乗り切れないところかなぁ。
全部、システムのためにキャラクターがあったみたいな結論に感じました。
まあ、それがSFっちゃあ、そうなのかもしれないれど。
1回、グイン・サーガ・ワールドで読んでいるはずのこのお話ですが、グイン・サーガ・ワールドを読んでいる時は、全然、感想を書いていませんねぇ。
これ、今回読み直して、おもしろかったです。
もちろん、栗本 薫のグイン・サーガがじゃない。それは当たり前。でも、確かに栗本 薫の作った物語の上というか延長線上にこの世界があって、それが、新しい展開、新しいキャラクターたちと絡みあっていくことにワクワクしました。
同じ人が書いていてさえ、離れていく人もいる。つまんなければ、多分、わたしだって離れていくのだけれど、そうじゃないというのは、本当にしあわせなことだなぁと思いました。
どんどん、前に進んで行って欲しいです。
研究をしていると、「成果」を出すようにといわれて、「成果」のないものは意味がないように思われがちです。
でも、「成果」が出なかったという「結果」こそが「成果」であるということ。その蓄積こそが、いろいろなことを前に進める道しるべとなるということを忘れてはいけない。そしてあまりにも「成果」を求めすぎると(しかも年数区切って)、研究をしている人は、どうしても結果を「成果あり」にねじ曲げてしまわなければならなくなる。
メタな分析をするときにも、その「成果」がない「結果」というのは、とても大事になります。
「やっぱりこりゃダメだ」
を確認するだけの実験とその結果報告も、とても大切なのだと思います。
急がば回れ。