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ラッシュライフ

伊坂 幸太郎、2冊目です。
ドンドン読ませるうまさが、ありますねぇ。

でも、この本は、ちょっと巧すぎるだろうという気が、ちょっとした。技巧にはしりすぎているというか……。

まあ、見事に騙されたということなんだけれども……。

物語自体が、どこか破綻していて、エッシャーのだまし絵のように循環構造になっていたらおもしろいなぁとも思ったのですが、「イッツオールライト」は、最初にもどる訳ではなさそうです。

そうして考えると、前作「オーデュボンの祈り」のカカシや、階段を歩く人をベランダから眺める人というのは、作者のことかと思ってしまったりします。

あんまり、こういう全能の存在が前面に出すぎると、ちょっと陳腐に感じてしまうと思うのです。
微妙なバランスで、この作品は、おもしろいの方に天秤が傾いてはいるのですが。

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最近、蝶々は… 下

完全に、路線変更のような……と思ったら、本当にそうだったのね。
まあ、こっちの路線の方が、おもしろいか?

蝶自身が、いったいなんだったのかというのは、理屈ではなくて、よくわからないままでした。

コマコちゃんは、割とかわいく描かれているけど、実は夫の人の顔とそっくりとか、なんとなく悪意がいろいろ埋め込まれている作品ですよね。

蝶自身よりも、その作者の悪意の方が、こわかったりして。

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最近、蝶々は… 上

二重人格っぽい話なのかなぁと思うのですが、ホラーってかいてあるから、そうでもないのかも。

内田 春菊の小説で、似たようなのがあった気がします。

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魔性の子

なんとな~く、やおいな匂いのする男子校物語(笑)

実は、十二国記どころか、小野 不由美を読むのも初めてです。
でも、この裏に、十二国記の設定がすでにとか思って読むと、おもしろいのかも。

しかし、広瀬にとっては、救いのない話でしたねぇ。

以下、ネタバレありです。

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虫眼とアニ眼

まあ、年寄り2人が勝手なことを言ってる。そんな感じ。
言うだけで、責任取らなくていいから(笑)

まあ、養老 猛司は、「バカの壁」のときから底がわれている感じです。

宮崎 駿はなぁ。なに言っても、自分のことは棚に上げてだからなぁ……。
わたしは、この人が、メジャーになったら、嫌いになったんだろうか??