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大阪ハムレット1

森下裕美は、「少年アシベ」や、「ここだけのふたり」のように、毒を薄めて一般ウケするマンガがかける人です。もちろん、そのなかで、「そうとしか生きられない人間」をいれていくことで、オブラートに包みながら、いろんなメッセージを込めていく。

でも、それは伝わりにくい部分もあったのかもしれません。でも、いろんな人に読んでもらうという意味では、あのかわいらしい絵柄は、とても、武器になっていたと思います。

「大阪ハムレット」は、今まで武器にしていたもの、特に「かわいい女の子」が、使われていません。
女の子の顔をソーランアレマみたいに記号的な「美人」に描くのは、この人にとって、きっとそれほど大変なことではない。でも、あえて、今回は、そうではない絵柄を選んでいます。
なんだろう、今回の絵柄と「アシベ」の絵柄の1番の違いは……鼻があることかな?
それでも、けっして「美人」ではなくても、「魅力的」に人を描くことに成功していると思います。

以下、ネタバレありです。

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毎日かあさん3 背脂編

以前の巻よりも、かわいさが強調されているような気がします。
やっぱり、これぐらいストレートじゃないと、世間的にいろいろいわれるということもあるんだろうなぁ。

でも、「あぁ!」と感じるところは、やっぱりあります。
最初の「ビーム」の話とか。あれは、リアルだ(笑)

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センゴク8

この物語で、あんまり、リアルリアルといわない方がいいと思います。
どっちかというと、マンガらしい。そのマンガらしいところが、とっても魅力的です。

リアルな世界では、人はフワリとは落ちてきません。

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だれも知らない小さな国 コロボックル物語1

確かに、時代を感じる作品です。
「戦争中」なんて記述はあるし、コロボックルたちの住処も今よりは見つけにくいんだろうなぁと思います。

でも、不思議なことに古くささは感じさせられない作品です。

「コロボックル物語」を読んだのは、今回がはじめてです。
コロボックルのイメージといえば、昔懐かしいアニメの「冒険コロボックル」を見たぐらい。
たしか、アレに出ていた男の子が「せいたかくん」でした。

パラパラと斜め読みしてみたことはあったようで、この本の主人公も、「せいたかさん」なんて呼ばれているので、あのアニメの原作なのだと思っていました。
が、全然、違いますねぇ。

主人公は、子どもじゃないんです。
正確には、子ども時代からはじまるのですが、コロボックルたちと本格的に出会うのは、大人になってから。
なんというか、ファンタジーなんだけど、児童文学ではない感じ。子ども向けって感じが全然しない物語です。

物語のなかで流れる時間の長さにしても、語られていることにしても、なんというか、充分本物のなんですね。

なかでも、すごいと思ったのは、コロボックルは、早口でしゃべるところ。大きさの違いが、時間のスケールの違いだというところです。
これは、なんとも、リアルではないですか!

車の名前に「コロボックル」というのも、すごく粋な名前だと思います。

うーん、読み継がれていってほしい名作です。

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ハリー・ポッターと炎のゴブレット

少し前に見にいった「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」です。
今、原作の上巻を読んでまして、映画は、この原作を読み出す前に見にいきました。

前作の「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」は、詰め込みすぎな印象をうけたのですが、今回は、とってもよくまとまっていて楽しかったです。
原作は、同じぐらいのボリュームなのに、不思議だ。監督の腕の差かな?

えーと、映画はいきなり、ロンの家から始まります。あれ?その前に、謎の怖い夢(?)のシーンが入るんだっけ?なんせ、ハリーがいるのは、いきなりロンの家です。

今までの原作や、映画の「ハリー・ポッター」シリーズの傾向から、ファースト・シーンは、絶対にダーズリー一家のところにいるとおもっていたので、これは、まずビックリです。

原作を読んでみると、やっぱり最初は、ハリーは、ダーズリー家から始まるので、納得。

この改編は、映画としてはとっても正解です。
ダーズリー家の意地悪も、性格悪い(笑)ハリーの復讐も、まあ、映画を見にいっている人は、さして見たいシーンではないと思いますから。

ただし、原作では、必要なシーンです。こうやって、同じにみえることをくりかえしながら、少しずつハリーの成長や、地位が変化していることを読者に丁寧に知らせるシーンですから。

今回の映画は、そういう、「本で読ませるところ」と、「映画で見せるところ」をちゃんとわけてエッセンスを抜き出して映画に出来ているなぁと感じました。

だから、前回の映画は、絵になりそうなシーンを全部映像にしちゃっていて、それをつなげている感じだったのですが、今回の映画は、上手にストーリーを楽しむことが出来ました。
まあ、ストーリーの構造自体も、前作がやや複雑なのに対して、今回は単純だったということもありますが。

原作を読んでいると、けっこう、映像にしたいシーンがあって、それが省略されているのは、残念な気がします。
でも、そこをあえて、バッサリと切ったところが、今回の映画のよかったところだなぁと思います。

あと、「屋敷しもべ妖精」のことも、スッポリと抜いています。このあたりの選択は、けっこう勇気がいることです。

そして、映画なりの見せ場をしっかりとつくって、とっても強い印象を残すことに成功しています。
あのボーバトンの人たちが入場してくるシーンは、忘れられん(笑)原作読むと、どうやら、ボーバトンは、女子校ではないみたいですが……。でも、原作の登場よりも、かなり印象が強い映画なりのいいシーンだなぁと思います。

わたしの場合は、原作があとなのですが、これは、原作読んだ人でも、怒らずに楽しめる映画だったと思います。

「ハリー・ポッター」シリーズは、今のところ、原作、映画ともに、後になるほどおもしろいと思います。

あぁ、あと、ネビル、でかくなりすぎ(笑)
リアルタイムに、成長していく映画。素敵だ。