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逆行の夏

「逆行の夏」という題名と、「水星で暮らすぼくとママのところに、クローンの姉が月からやってきた」という謎のあらすじに惹かれて読み出した短編集です。
あと、「ヴァーリイをご存じない」というオビのアオリが格好良かった。

「逆行」?時間SFなのか?
クローンなのに、姉?そして、クローンなのに、ボーイ・ミーツ・ガール?誰のクローンなんだ?

けっこう、期待値高くして読み出した1番最初の表題作ですが……合わなかった。
全然、時間SFではなかったです。そして、なんというか、たしかにあらすじ通りだったけど、ちょっとわたしの思っていたのと違う。

それは、2作目の「さよならロビンソン・クルーソー」でも感じで、ずっとこの調子だとつらいなぁと。星2つぐらいかなぁと。

「バービーはなぜ殺される」で、ちょっと面白くなってきたのですが、これも、最後のオチがイマイチなっとくがいかない。うーん、肌にあわないのかなぁと思っていたのですが、「残像」から後は、俄然面白くなってきました。まあ、「残像」のオチは、まだ、首をひねってたのですが、「ブルー・シャンペン」と「PRESS ENTER■」は、最後まで含めて凄く好きです。

うーん、結局わたしは、良くわかるメロドラマが好きなのかもしけない。
「PRESS ENTER■」のホラーなオチも好きです。実は、主人公のただの妄想なんじゃないかと思えてくるような不安定さ。

最後には、楽しくなっておりました。

結論としては、おとなしい感じの八世界シリーズが、肌に合わないのかなぁということで、創元SFの方には多分手を出さないと思います。

ジョン・ヴァーリイ,John Varley,
浅倉 久志,大野 万紀,富脇 孝雄,内田 昌之,中原 尚哉
早川書房
発売日 : 2015-07-23

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闇にささやく者 クトゥルフ神話の宇宙怪物

いいなぁ。この副題。
クトゥルー神話自体が、宇宙怪物の話じゃないかという気もしますが。

この話って、後で、ユゴスよりの者と仲良くなるっていうフィリッツ・ライバーの「アーカムそして星の世界へ」を読んで、そんな解釈もあるのかと、ひっくり返った思い出があります。
脳だけでも、宇宙旅行したいという……。人間の知るという欲望は果てしない。

そして、その人同士の相容れなさ、理解できなさこそがホラーかも。

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チャールズ・ウォードの奇怪な事件 クトゥルフ恐怖譚

こう、恐怖はあるのだけれど、決してしっかりとは見えないというところが、ホラーなんだろうなぁと。
そのあたり、ダーレスには難しいのかも。

まあでも、そこが雰囲気を出しているところだけれど、そこがもどかしくなんともつまらなく感じる部分でもあります。
だから実は、ダーレスも好きです。

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それは常世のレクイエム 夢みるゴシック

木原 敏江とか、萩尾 望都とか、青池 保子とか、未だに、元気に書き続けてくれていて、なんか、嬉しいです。最近、竹宮 惠子は、見ていないので残念ですが。

お得意のゴシックホラーミステリーロマン。
なんと、主人公は詩人のパイロン。これは、フランケンシュタインの誕生に立ち会った人ということで、このからみもいいなぁ。

1つ目の話はフランケンシュタインで、2つ目は吸血鬼。

女主人公も元気で1、安定して面白いです。

  1. 熊ん蜂と呼ばれているヒロインというのも、素敵です。 []

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魔界都市ブルース2 哀歌の章 マン・サーチャー・シリーズ2

かっこいい!!
まだ、1巻のときは、「キザ」という感じも残っていたのですが、かっこいいわぁ。

これ多分、人だけだと「キザ」なんだけど、街全体がかっこいい感じなんだよなぁ。

と思ったのが、「夜歩く」です。

そして、その後すぐの話しが、「Aという名の依頼人」。
凄い落差。
そして、楽しく、でも、ホラーだよねぇ。

せつら自身の性格は、まだ良くわからない感じではあるのですが、とぼけた感じというのは、そういうことなのかもしれないなぁと思います。