風雲児たち3
普段は特権階級よりも民のことを思う為政者であり、危機の時には独裁者にもなれる。
保科 正之、かっこいい。
薩摩、長州、土佐。
確かに、幕末に爆発する火種が、全部この200年前にまかれています。凄い。
これを歴史の教科書にしたらいいのにと思うぐらいに、凄いです。
1巻では、それでもまだキャラクターは弱いなぁと思っていたのですが、2巻になってどんどん個性が出て来たというか輝いてきました。
秀忠とか、かっこいいです。お気に入りは、薩摩の大きい人です。
そして、薩摩示現流がなぜうまれてきたのかというのも、ここから来たのだという話にシビれました。
これ、知っているのと知らないので、歴史の面白さが全然かわってくる。
そして、「大坂の陣」はかかないといいつつ、物語は、そこに突入していきます。ノリノリ。
ものすごい名作だという話は、聞いていました。
読まねばと思ってはいたのですが、なんせ、マンガがなかなか置いていません。そして、巻数が多い。
新しい版が出たら買おうかとも思っていたのですが。
今回、「解体新書」が出たのをきっかけに、キンドル版で読んでいくことに決めました。これなら、本棚の心配もしなくてすみます。
幕末をかくために、関ヶ原をかく。
これは、なんとなくわかる。今回この1巻を読んで、これから続く江戸時代に薩長土という藩がどんな立場に、なぜ置かれたのかというのは、確かに明確に伝わってきました。
しかし、こっから先、延々と江戸時代が続くらしいので、それもやっぱり幕末に繋がっていくのかどうか、興味があります。
菊池 秀行が考えるハードボイルド。
多分、これって、大塚 英志とみなもと 太郎がしゃべっていた
「いい雰囲気だ」
って、やつと同じですよねぇ。きっと。
時代の雰囲気なんだろうなぁと思いました。
ただ、この「血闘士」という題名だけが、いけてない感じが……。菊地 秀行のセンスじゃない気がするんだが……。
題名は、後付けかな?
「Comic新現実」に連載されていたみなもと 太郎と大塚 英志の対談です。
これ、好きだったのですが、まとめて読むと、また楽しいです。
うーん、もっと、みなもと太郎のウンチク話を読みたいものです。
なにか、新しい表現が出てきて、それが広がるときに必要なのは、真似ができるかもしれないという下手さだという考察は、納得です。
こういう論理的な考察ができる人って、なかなかいないですよねぇ。
いや、実はそれが正しいかどうかではなくて、そういう言葉に感心したいだけというところもあるんですけどね。
でも、ウンチクを聞く楽しみって、そういうものです。