中世騎士物語 Truth in Fantasy 28
なかなかに他にないない知識があって、けっこう楽しく読めました。
でも、読みやすくなるようにと架空の登場人物ジェラールが出てくるのですが、これは、あんまり役になってませんでした。
というか、不自然だ(笑)
この手の書き方で、お手本は、グループSNEのコレクション・シリーズですね。
あれは、いいよ。
えーと、この「F-Files」の「図解」シリーズは、ハッキリ言って、割と真面目な本です(爆)
今までのラインナップを見ていくと、「図解 近代魔術」、「図解 クトゥルフ神話」、「図解 ハンドウェポン」、「図解 錬金術」等々……。
と書いてみて、やっぱり、怪しい本のような気もしてきた(笑)
だいたい、RPGを遊ぶときの資料みたいな感じで、同じ新紀元社の「Truth In Fantasy」のシリーズと同じイメージです。
で、売っているのもだいたい同じ本棚で、ゲームの攻略本や、RPGのルールブックの本棚なんかに並んでいます。
……並んでいるはずなんですが……。
なぜかこの本だけ、仲間のシリーズから離れて、サブカルの「萌え」の本棚にありました……。
内容は、至って真面目ですよ。歴史的なお話ばかりで、現代のメイドさんについては、これっぽっちも書いていませんから。
で、この本を見て、ねぇさんがひと言。
「あー、それ、『萌え』の本棚に売ってあったやつやん!」
………。
……。
…。
怒られた。
め、目ざとい……。
なんで、そんな棚をチェックしている……。キミは。
世紀末、いつの間にやら終わってしまいましたねぇ。
ただ、だからといって、明るい方にぬけた様子ではありません。
こういう終末的な感じというのは、周期的なものがあるのかもしれません。
このシリーズ、「Truth」というぐらいですから、題名からイメージするよりも、けっこう真面目です。
わたしの今までものの見方が、けっこう迷信にかぶれていたのがよくわかります。
いや、なんか、やっぱり黙示録とかには、謎の予言があってほしいじゃないですか。
でも、時代背景の中から、そういったものが成立していったこと、時代背景によって、そういったものがまた見直されていったことというのは、なるほどなぁと思います。
グノーシス派の考え方というのが、けっこう面白いです。