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タイガーランド The best 2 stories by Osamu Tezuka

島に動物たちのユートピアを作るお話です。
なんか、スケールの小さな「ジャングル大帝」みたいな話だと思いました。

2つ中・短編が入っていますが、両方とも、自然破壊がテーマです。

でも、開発された場所などを楽しんでいる今のわたしたちにとっては、メッセージがストレートすぎて、微妙な感じです。

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どろんこ先生 The best story by Osamu Tezuka

型破りな先生が……という、型(パターン)です。
まあ、今まで、まともなのに出会ったことはないな……。

いや、「BE FREE!」は、傑作だったか?

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きみを守るためにぼくは夢をみる

第1章を読んだときは、10歳のナイトみたいな少年のデート(しかも相手が、あの川原 砂緒ですよ!!)ということで、若干、

けっ!

とか思いました。

でも、2章からが、せつない。自分だけが7年間という時間をなくしてしまうのです。理屈は、一切なし(笑)

今までの白倉作品、大塚作品とも、リンクしいて--というか、名前が同じだけで生い立ちとかは全然違うわけですが--そうか、最近は、貴生とはつきあってないのか、あんまりしあわせそうじゃなかったもんな……とか、公彦、やっぱり大きくなったら、狂気を抱えてしまうのかとか、思ってしまいます。

まあ、そういう読み方じゃなくて、そういう名前の俳優さんが、その役をやっているという、手塚 治虫や、獸木 野生のスターシステムみたいなものだと思ってみるのが正しいんだと思います。

というか、もっと1つずつみるのが、もっと正しい読み方で、こういう読み方は、まんまと罠にはまっているのかも……。

砂緒ちゃんがねぇ、主人公の朔の一人称なのでよけいにということもありますが、砂緒ちゃんの気持ちが、見えてこないんですよ。
めちゃくちゃ純粋なまま7年間を過ごしたんだと思うけれど、公彦と一緒にいることで、何か感じるところはなかったのかとか……。
ある意味、本当に永遠の少女です。

一貫して、白倉 由美のテーマは、「大人になる」ということだった気がするので、児童文学という選択肢はありかなぁと思います。
ただ、他の児童文学と同じく、本当にその言葉が、子どもに届くかというと……難しいかも。

あぁでも、1人でも届けば、それはそれで意味のあることなのかも。

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手塚治虫ミステリー傑作集 二階堂黎人が選ぶ!

本格推理の定義が、二階堂さんとわたしでは違うようです。
そのあたりは、う~むですねぇ。

しかし、この時代のマンガを読んで思うのは、本当によくこれだけの内容を短いページに詰め込んだものだということです。

この短編も、今かき直したら、きっと1から2冊ぐらいのマンガになると思います。

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BLACK JACK 16 The best 12 stories by Osamu Tezuka

久方ぶりに、この名作を読んで感じるのは、1話1話が、けっこう短いことですね。
それなのに、内容は、みっちり詰まっている。

もちろん、「なんで、この人ここにいるの」みたいな説明足らずのご都合主義的な展開は、たくさんあるんだけれども、物語の大切な部分というのはそこではなくって、人と人が会ったところからはじまるともいえる。