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作画汗まみれ 改訂最新版

日本のアニメーションの歴史を語る1冊。
割と目に入るのは、手塚 治虫が中心にいるものがほとんどだった。

これは、アンチ手塚 治虫です(笑)

手塚 治虫が、いかに若者をそそのかしビジョン無く食いつぶしていったか、そして、いかに日本のアニメから「動き」をなくしてしまったか、いかに、労働環境を悪くしたかということが語られています。

そして、それでも見えてくるのは、まわりをものすごい勢いで巻き込んでいく、手塚 治虫の熱量であったり、才能であったりもするのですが。
たった1人が、日本のアニメ界の未来を修復不可能なほど壊してしまった……と、ジブリというか、元・東映動画の人は思ってるみたいです。
そんなことができるのは、やっぱり手塚の天才を感じます。

まぁでも、宮崎 駿たちだって、家にも帰らずにアニメを作っていたんだから、そんなに労働環境は変わってなかったような気もします。

一から日本のアニメーションを作り上げてきた人による理論書であり、またその日本のアニメーションの黎明期の証言でもあります。

かなり貴重な本だと思います。

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ブラック・ジャック創作秘話2 手塚治虫の仕事場から

持っている熱量が、人とは全然違う人。
恨んでいる人も、あこがれている人も、なんであれ近くにいる人を無理矢理巻き込んでいくむちゃくちゃなパワーのある人。

それが、手塚 治虫。
もしかしたら、手塚 治虫というのは、人の名前ではなくて、その熱量そのものなのかも。

布団に入って、内緒で原稿描きとか……。
存在そのものが、もう伝説。

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ブラック・ジャック5 手塚治虫文庫全集

ドクター・キリコも、いいよねぇ。
こんだけのキャラを作ったら、すぐに、主人公と対決させたくなると思うんだけど、20話ぐらいに1回しかでてこないという配置の仕方も凄い。
こいつに頼らなくても、いくらでも話しかけるんだぜ的な。わたしの妄想ですが。

何よりも大切なことは、自己満足。
そういえば、勝手に聞こえるか?自分が納得することが大切。そのために手を抜かない。

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ガラスの城の記録 手塚治虫文庫全集

大人向けの手塚 治虫。
内容は、そこそこおもしろい程度。

でも、短編で、これだけぶっ飛んで、かつそこそこおもしろいって、実はあんまりないのかも。

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ブラック・ジャック4 手塚治虫文庫全集

藤子・F・不二雄の「ドラえもん」とかもそうですし、萩尾 望都の「半神」も、そして、この「ブラック・ジャック」もなのですが、この短いページ数で、物語として成り立つんだという凄さを感じます。