ゼヘツ
「これ教えて」
あぶれた子が、持ってきたのは、「ゼヘツ」でした。
前回、やった子とは違う子です。
どうも、前回、教えて欲しかったのだが、前回は他のゲームをしていたので、出来なかった模様。
「これは、ちょっと変わってるからなぁ。前回は、これが、ウケてたよ」
ということで、「デュボン」をオススメしますが、まあ、とりあえず初志貫徹ということで、「ゼヘツ」を遊びました。
1回目は、ひたすら彼が、わたしのとなりにマーブルを置いてくれました。
多分、次の自分の手番で取ろうと仕掛けてきてるんでしょうね。
でも、次の手番の人は、取れる隣り合わせのマーブルがあれば、絶対に取らなければなりません。
ということで、彼の手番が来るまでに、わたしが取ってしまうわけです。
これは、何回か、説明したのですが、はじめ、全然、理解できなかったみたいです。
えーと、スゴイ状態になりました。
マーブルを取ると、リングを減らす手順はありません。ということで、いきなり、序盤から、マーブルばっかり取っていたので、マーブルを置くリングが足りない(笑)
もちろん、あっという間に、白いマーブルを3こ集めで勝利しました。
「どや、やっぱり、ちょっと難しかったやろう」
暗に、別のゲームにさそっております。
彼は、うーんとひとつ考えて、
「でも、難しいけど、おもしろいわ。ちょっと、やってみたいいことあるし、もう1回」
と、意外な展開。
まあ、そんなに言うならということで、もう一戦。
今度は、隣に置いてはいけないということは、しっかり理解した模様。
お互いに、牽制しながら、マーブルを置いて、リングを取っていくと、どんどん、ボードが小さくなっていきます。
ギプフ・シリーズを遊んでいて、とっても、優れているなぁと思うところは、なんというか、千日手みたいな硬直状態にならないで、どんどん、ゲームが終局に向かって収束していくところです。
「ギプフ」では、あんまり感じないけど、時間制限がある「タムスク」、スタックが積み上がっていって身動きが出来なくなる「デュボン」、そして、このボードがどんどん小さくなっていく「ゼヘツ」と、絶対にゲームが終わるシステムなんですよね。
「ブロックス」も、必ずゲームが終わるシステムですが、これは、置いたブロックが絶対に動かないし、ブロックの数も、制限されています。
ギプフ・シリーズは、コマがどんどん動いていって、囲碁とか将棋に近いと思うのですが。将棋では千日手というのがありますし、囲碁ではコウがあるわけです。1
「アバロン」も、2人ともが接触を嫌うと、終わらなくなったりする可能性があると思います。2
でも、ギプフ・シリーズは、必ずゲームが、それなりの時間で終わるというところが、すごいし、好きなところです。3
ということで、話をもどしまして。
どんどん、ボードが小さくなっていくと、そのうち、必ずどちらかが、どれかのマーブルのとなりに置かなければならないようになります。
まあ、多分、ベテランは、そうなる前になにか手を打っておくはずですが、もちろん、わたしたちに、そんな余裕はありません(爆)
「うーむ。どこに置いても、取られてしまう」
……しかも、連続で。マーブル、よりすぎ。
と、困ったのは、わたしでした。
「やった。2こゲット」
うぅ。
しかも、リングを中央から切り離して、さらに1つゲットする彼。
さっきの彼とは、別人のようだ……。
というか、取ってるマーブル、全部、灰色なんですが……。
あと1つ、灰色のマーブルを取られたら負けといういきなりピンチ。
でも、どこにおいても、相手にマーブルを取らせてしまうという布陣は変わらないままです。
ということで、2回戦目は、わたしが負けてしまいました。
子どもは、すぐに、上達するので、ビックリです。
いや、わたしが上達しなさすぎなのは、おいといて。