江戸川乱歩,読書光文社,光文社文庫,明智 小五郎,江戸川 乱歩,江戸川乱歩全集,魔術師

魔術師 江戸川乱歩全集6

えーと、明智 小五郎が、結婚する話です。
話は、無駄に長い気がする……。

あと、小林少年が初登場します。

こういう展開なら、出版された順番じゃなくて、書かれた順番に読んでいった方がよかったのかなと少し後悔しています。

前半は、やっぱり、傑作を出してくるので、後半は、ちょっとこわいなぁと思ったりしています。

今から、読む順番を変えるか?

江戸川乱歩,読書二十面相,光文社,光文社文庫,少年探偵団,明智 小五郎,月と手袋,江戸川 乱歩,江戸川乱歩全集

月と手袋 江戸川乱歩全集18

なぜ、二十面相が、これほど執拗に、わざわざ明智や少年探偵団を指名したようにして、事件をおこすのか?
実は、わたしは、以前からなんとなく考えていた彼の正体が、今回、わかったような気がします。
そして、不可解な彼の目的も。

されを今、ここで書いちゃうのは、とっても無粋な気がするのでやめておきます。
でも、明智 小五郎や、小林少年が、世代交代をしているのならば、きっと二十面相の方も世代交代をしていて、そして、少なくともその二代目の正体は、きっと……。

だから、彼と明智の目的は、実は一緒だったのだと思います。

少年たちのために。

そして、それは、もしかすると乱歩の思いとも重なっていたのかも。

江川達也,読書”全身漫画”家,マンガ,光文社,光文社新書,江川 達也,BE FREE!

”全身漫画”家

いやーな感じの1冊。

教師していたときは、

「俺の授業がわからないのは、バカだからだ!」

と言い、マンガ家になってからは、

「俺のマンガがわからないのは、バカだからだ!」

と言う。
いや、実際にそう言っているというわけではないのですが、要するにそんな話をしている。
どこまで、えらい人やこの人は。

えーと、インタビューした人が江川 達也になりきって書いたというつくりのこの本。そう、実際は、江川 達也の本音を伝えているのではないのかもしれません。
もちろん、賢い江川達也のことですから、そうやって自分に直接批判がくるのをかわすというのも、計算済みなんでしょうねぇ。

なんというか、あまりにもセコい。
そういうセコい計算の上でなりたっているマンガが……やっぱり、おもしろくはないと思います。

どうしても、あの熱狂的な「BE FREE!」の暴走(大好きだった)を覚えているだけに悲しいのですが、今の「計算している」とうそぶいている江川 達也は、おもしろくないのです。
残念。

アーサー・コナン・ドイル,日暮雅通,読書アガサ・クリスティー,コナン・ドイル,シャーロック・ホームズ,光文社,光文社文庫,四つの署名,学校,推理小説,新潮文庫,新訳シャーロック・ホームズ全集

緋色の研究 新訳シャーロック・ホームズ全集

シャーロック・ホームズの第1作目です。

実は、シャーロック・ホームズのシリーズは、兄貴の影響で小学校高学年ぐらいから中学生ぐらいの年齢のときに新潮文庫で一通り読んでます。その後、高校か大学時代に、もう1回読み直しているような気もするのですが……。読んでないかな?
たしか、新潮文庫のシャーロック・ホームズのシリーズしか、文庫本ですべてのシャーロック・ホームズ物が読めるのがなかったのではないかと思います。あやふやな記憶ですが、特に、「シャーロック・ホームズの事件簿」とか「最後の挨拶」なんかは、あんまり他の文庫には入っていなかったようです。
あと、新潮文庫のシャーロック・ホームズは、訳がいいと有名だったようです。

最近、アガサ・クリスティーや、江戸川 乱歩を読むようになって、こういう古典的な推理小説はいいよなぁと思って、シャーロック・ホームズも再読しようと思っていました。
ちょうど、光文社で新訳が出たということで、新潮文庫版は読んだことあるので、こっちの方を読んでみようということで、読み始めました。
現在、6巻まで出ていて全9巻。人気のあるのから出しているので、あと3巻ちゃんと出るのかどうかは、若干、心配していますが(笑)

さて、1回読んだことのあるはずの「緋色の研究」です。
2部構成の物語で、第1部でシャーロック・ホームズとワトスンの出会いがかたられて、第2部で犯罪の真相が過去にさかのぼって語られます。

第1部は、けっこう覚えていました。あのいきなりのラストも。
それで、第2部で、謎解きが…というのも覚えていたのですが、第2部の内容は、まったく、まるっきり、全然覚えていませんでした。
というか、多分、これを読んだとき、ストーリー、絶対理解できていなかったと思います。

なんとなく、名探偵な雰囲気だけで読んでいたようです。

えーと、そういえば、長編でまともにストーリーが話せるのって、「バスカヴィル家の犬」だけかも。理解できているのは、それだけではないだろうか……。

いや、その分、はじめて読んだかのように楽しめました。
ホームズ好きだわ。

次は、「四つの署名」ですね。
「四つの署名」は、ラスト・シーンが、すごい好きなんです。

恩田陸,読書イブの眠り,マンガ,光文社,光文社文庫,劫尽童女,吉田 秋生,外薗 昌也,恩田 陸,YASHA

劫尽童女

最近、けっこうに気になっていた恩田 陸を読んでみました。

最近……といいつつ、「六番目の小夜子」とかは、気になっていました。多分、栗山 千明がらみで気になっていたのかも。でもだからといって、テレビドラマを見るわけでもなく、原作を読むわけでもなく、今までなんとなく縁のなかった作家さんです。

この本は、今になって思い出してみるに、なんかハードカバーのときから気になっていたのだと思います。

なんか、題名から、「新興宗教の教祖に祭り上げられた少女が……」みたいな話を勝手に想像していましたが、全然、違っていました。

外薗 昌也が解説かいてますけれども、外薗 昌也というよりは、吉田 秋生の「YASHA」とか「イブの眠り」を思い浮かべました。お互いしか理解し合うことができない孤独を持った双子とか。

そういう意味では、マンガ的で、楽しく読むことが出来ました。

けっこう、

「おぉ、そうきたか!」

というのも、あって飽きささない感じです。

ただ、もう一歩のところで微妙。特にラストとか……。ということで、これからも恩田 陸を読み続けるかは、微妙です。