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あひるの空6

4人バスケットボールの経験者で、1人が穴。これは、「スラムダンク」でも、一緒のパターンでした。
でも、「スラムダンク」の場合は、その1人が主人公ということで、かなりドリームな展開も許されていたと思います。

でも、このマンガの場合は、本当に、穴な感じです。リアルだ。控えにいた人間が、ちょっと試合に出ただけでも、ものすごく疲れてしまうというリアルや、やっぱり、活躍できないというリアル。
そして、

「それでも、充分なことは出来ないけれど、3分間だけでも、自分のできることを精一杯しよう」

と思うことのリアルが伝わってきて、すごくいい。

しかし、勝てるのか?
試合は続きます。

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ピューと吹く!ジャガー12

普通とギャグというのは、相容れないような気もしますが、なんか、ジャガーさんは、普通のギャグマンガになってきたな。
うすた 京介のギャグマンガは、ストーリーがあるところが、けっこう好きなところだったのですが。
もちろん、ハマーさんとかは大好きで、見ていると楽しいのですが。ちょっと不満も残る。
まあ、そこが、他の「マサルさん」や、「武士沢レシーブ」と違って、12巻まで続く理由のような気もしますので、一長一短かもしれませんが。

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あひるの空5

あとがきを読んで、やっぱり、バスケットボールのマンガをかく人にとって、「スラム ダンク」というのは、大きい存在なのだなぁと改めて思いました。

たしかに、「スラム ダンク」が、最高峰なのは、誰もが認めるところですが、でも、それ以外の方法でアプローチするマンガが、たくさんあっても、わたしは、やっぱりいいと思います。

そうやって、バスケットボールの裾野が広がっていくことは、バスケットボール好きにとっては、嬉しいです。

本当に、この人たちが、インターハイを目指さなければならないかどうかという問題も、そのそれぞれの物語のなかで、解答が出てくると思います。

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柳田國男 ちくま日本文学全集33

柳田 國男の名前を知ったのは、きっと大塚 英志経由だと思うので、高校生ぐらいの時かな?多分、大塚 英志のマンガを民俗学的に読み取るという評論のなかだったと思います。

そして、「遠野物語」は、高校の時の読書感想文の課題図書の中にあった。実際にわたしが読書感想文を書いたのは、カフカの「変身」で、他の本は読んでいません。
そして、「遠野物語」と「変身」以外は、題も著者も覚えていないのだから、「遠野物語」は、そのときから、ずっと引っかかっていたのだと思います。

内容は、なんとなく聞き知っていた。なんか、昔話みたいな話らしいと。

大学で、「文化人類学」の講義をうけて、おもしろかった。そこで、日本にもよく似た「民俗学」という学問があると聞いた。その大家が、柳田 國男らしいという話も聞こえてきた。
「民俗学」というものの輪郭が、なんとなく朧気に見えてきた。

「遠野物語」。いつか読んでみたいと、新潮文庫の本も持っていたと思いますが、読む機会がないままウン10年。

今回、やっとこさ、その「遠野物語」と、柳田 國男の作品に触れることが出来ました。

昔話だと思っていました。
違っていました。
ここで語られる遠野のお話は、もっともっと身近なこととして語られていました。

そして、アウトローに生きることすら認めてしまう大きさ。
嘘を笑い飛ばして、生きていく強さ。

そこはかとないユーモア。

「草の名と子供」を最初に読んだとき、いや、草の名は子どもが考えたのではなく、大人が考えたのだろう。昔の人は、今の人以上に草と接している時間があったのだからと、思いました。
それから、フッと自分の間違えと、柳田 國男の正しさに気づきました。
そう、昔の子どもは、大人以上に、ずっとずっと草と接し続けていたのだと。そして、そのまま大人になっていたのだと。

この人の目は、決して優しい目ではないと思う。
でも、なんでも、受け入れてしまう大ききな大きな目です。

そして、今、自分がこの年齢だから感じられることもいっぱい入っていると思います。
出会えて、よかったです。

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NANA-ナナ-1

矢沢 あいといえば、「ご近所物語」。

昔、アニメ化したあの作品を見て、思いました。

「わたしとは、縁のない世界のマンガだ……」

なんというか、あの独特の絵柄が耐えられなかったのです。しゃべり方や、しゃべっている内容にも、とても共感出来とはおもわなかった。

でも、「NANA」はおもしろいというウワサ。「のだめ」も、「ハチクロ」も、確かにおもしろかったんです。そのラインで、「おもしろい」といわれているとしたら、これは、もしかするともしかするのかも。

けっこう趣味の合うスジから映画だか、ドラマだかも、おもしろかったという感想が聞こえてきます。

絵柄も、「ご近所物語」の頃とくらべると、見やすくなっている気がする……。いや、実は、「ご近所」は、アニメをチラッと見ただけで、コミックはカバーのイラストぐらいしか見たことないので、これってすごい偏見なのかもしれないのですが……。

で、とりあえず昨年末に「NANA」を購入。
しばらく、放置(笑)
チラチラとページをのぞいたり。

2人の「NANA」という名前を持つ女の子の物語。
1人は、おっさんと不倫しているコギャルらしい。
もう1人は、バンドのボーカル。

………。
ダメかもしんねぇ。
「あ・そ・ぼ」の感想文の題は、きっと、「縁なき人々」かも……。

てなことを思っていたのですが……。

今日はじめて、通して読みました。

あぁ、いい。

まあ、小松 奈々にしろ、大崎 ナナにしろ、わたしの人生に関わり合いになる種類の子では確かにない。特に、小松 奈々の方は、わたしは現実にいたら、鬱陶しい苦手なタイプだと思います。
でも、なんだろう、それはそれなりに誠実に生きているのかもしれないというのが、ストンと伝わってきた。

1巻は助走で、あんまりギュッとつかまれるマンガってけっこう少ないと思うのですが、これは、1巻でちょっと捕まってしまった感じです。

この2人のNANAの人生が、どこか交錯するのか、ずっとこのまま平行線なのか、今のところ全く知識なしに読んでいるわたしなのですが、そのことが、ラッキーと思える物語です。