夢魔のふる夜
これは、母親が子どもに贈った言葉。
そして、その子は、スターゲイザーに、天文物理学者になります。
なんだか、こんなセリフを読むだけでドキドキしてきます。
ほぼ一人称で語られるSF小説で、しかも、「わたし」が「ヨハネス・ケプラー」。
この作者、ただものではありませんね。
まだとても、魔法と科学が近かった時代。
このあたりの時代の物語をもっと読みたいと感じさせてくれる1冊でした。
これは、母親が子どもに贈った言葉。
そして、その子は、スターゲイザーに、天文物理学者になります。
なんだか、こんなセリフを読むだけでドキドキしてきます。
ほぼ一人称で語られるSF小説で、しかも、「わたし」が「ヨハネス・ケプラー」。
この作者、ただものではありませんね。
まだとても、魔法と科学が近かった時代。
このあたりの時代の物語をもっと読みたいと感じさせてくれる1冊でした。
久方ぶりに、マリウスに爆笑させてもらいました。
でも、ある意味、「自分」を探しているキャラクターの多いグイン・サーガのなかで、「自分」というものを1番よく知っているのは、マリウスなのかもしれません。
そして、ヴァレリウスは、いい人だ。
イシュトは、なんだか、すごく真っ当なことを言っているような気もします。
どっちにしろ、子どもは、大変だなぁ。という話。
はじめちょっと、「椿(カメリア)館の三悪人」みたいな話なのかと思ったのですが、アリド・ナリス、この人にかかれば、そんなカワイイ話になるはずがなかったですね。
あと、マリウスって、グイン・サーガが開幕した時点で、もう家出してたんですねぇ。
さすがに、90巻越えて、忘れていることも多いです。
謎がだいぶんとけてきたという感じですね。
うむ。やっぱりヒロイック・ファンタジーというのは、SFに向かっていくのか。
これが、アシモフの未来史のなかで人類が宇宙に広がるきっかけになったのかなぁと思います。
ところで、今回の「ミクロの決死圏」は、前作と比べると、ちょっと「うーむ」なところがあります。
それは、あんまりミクロになる意味がなかったような気が……。
まあ、はじめっから、医療目的で体に潜ったわけではないので、シャピーロフがああなっちゃったのは、しかたないと思います。
でも、ストーリーをすすめるための原動力も、全部、シャピーロフとは、結局関係なくて、実は、ミクロ化して体内に入らなくても結果的にはよかったものばっかりだった気がします。
まあ、科学の発展というのは、えてしてそういうものかもしれませんが、ちょっと騙されたような気がします。
まあ、最後のオチは、けっこう好きで、クスッと笑ってしまいましたか。