黄金獣 上 淫花外法編 サイコダイバー・シリーズ
おかれている状態のせいか、ちょっと毒島 獣太が、いつもよりかわいい気がします。
というか、だんだんと、作者の主人公に対する解釈が変化してきているのがわかる。
本当に、自分の書くキャラクターが好きなんだなぁと思います。
2巻で完結なのか~。
最後に、「餓狼伝」の最初のビルを揺らすシーンにつながるのかと思ってたのに(前と書いていることが違う?)。
残念です。
でも、「餓狼伝」で最初にやりあうのが相撲取りで、「BOY」のなかで相撲取りを持ってきたということは、はじめから板垣恵介の構想は、これだけだったのかな。
この後、シンイチは、どうなっていったんだろうかというのも、けっこう気になったりして。
陰の政界の実力者とかいって、「餓狼伝」に出てきたりして(笑)
少年タンバが、成長して、「餓狼伝」の丹波につながっていくとは、とても思えないのですが、またまた、パワーのあるマンガで良いです。
ただ、連載が多すぎて、あっちこっちで、休みが出てきているのが、気になります。
「バキ」ぐらいは、毎週、読みたい。
なんか、板垣「餓狼伝」があって、「餓狼伝BOY」があって、そうそう、谷口「餓狼伝」なんてのもあるわけですが、全部、元は、この夢枕「餓狼伝」なのですが、全部、微妙に浮かんでくる顔が微妙に違います。
この夢枕「餓狼伝」は、なんか、丹波 文七ではなくて、松尾 象山の話なんだなぁ。
この山をどう越えるかみたいな話です。
谷口 ジローは、わたし的には、あんましイメージじゃない。堅すぎる。しいて言えば、梶原の話。
板垣「餓狼伝」は、グレート巽の話という感じがします。
「餓狼伝BOY」は、まだ未知数。
それだけ、キャラクター1人1人の熱量がパンパンにふくらんでいるといえると思います。
そうか、毒島獣太は、ダーク・シュナイダーのモデルなのかー。
そう思うって読むと、かわいく思えてくるな。
というか、下巻で、性格、ちょっとまるくなってないかい。