地球樹の女神7 最終版
前半、五鈴先生の話で、後半、後藤 由紀子と四騎 忍の話。あれ、依って、誰だっけ状態(笑)
後半は、一気に読みました。でっかいipad、読みやすい。重いけど。
読み始めると、入り込んで読めちゃうのですが、なかなか、そういう集中する時間がとれないなぁと。
なんか、平凡を求めながらそれが赦されないというなかなか悲しい話です。
前巻を読んでから、3年弱。
その間に、平井 和正さんの訃報というショッキングな出来事もありました。
それでも、この方の場合は、ウルフガイも、幻魔大戦も、書ききってお亡くなりになったのかなぁ。ぼくら的には、あの「幻魔」の直接の続きは?という気持ちもないことはないけれど。それでも、なんらかの決着を得て終わったのだと思います。
今回は、同級生(プラス先生たち)と一緒に山登りをするだけという回。生徒たちは超革中のメンバーという得意のパターン。そして多分、このメンバーたちはこれ以上活躍することはないのではないかと思います。
これも、決着という意味では、読者にとってはモヤモヤが残る部分はあります。でも、物語として無駄な部分に見えて、それでも、その年代の「なにか」を閉じ込めるのには必要な場面なのかなぁと感じさせられます。
そこが、平井 和正のカリスマなんだろうなぁ。
石ノ森ワールドも、連結されてきました。
幻魔大戦だけでなく、サイボーグ009の世界も。
これは、初期のマンガ版の幻魔大戦でも、あった設定だけど、この世界では、イワン・ウィスキーがこの罪を犯したために、ブラックゴースト団やサイボーグ達がいなくなっているのですね。そのあたりの解釈も、ものすごくさりげなくかかれていて凄い。
これは、読みたかった続編やわと言える1冊です。
まあ、逆に、平井・石ノ森ファンじゃなければ、けっこう置いてけぼりなのかもしれませんが。
でも、読んでいるのは、ファンだよねぇ。
このコミックスを機会に、新しいファンが増えて欲しいです。