第4回ゆうもあゲーム会・京都 その5 雅

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投扇興

京都の終了後のお楽しみ。
スタッフミーティングという名前の、ゲームについての研修という名目の、反省会というかスタッフのためのゲーム会です。

まずは、お正月ということで、雅やかに「投扇興」です。
これは、インストができないので近づきませんでしたが(コラコラ)、今日1日、本当によく遊ばれていました。

1回は、話のネタとしてもやっておくべきです。

広いスペースが必要な、贅沢なゲームです。
2人対戦のゲームです。

2人のプレーヤーは、向かい合って座ります。もちろん、日本の伝統ゲームですから、座布団の上で正座です。
そして、その中央には、桐の箱。桐の箱の上には、「蝶」と呼ばれる的がおかれます。
桐の箱から、それぞれのプレーヤーまでの距離は、2メートルぐらいかな。

プレーヤーは、そこに座ったまま、交互に扇子を投げて、的である「蝶」を落とすことを狙います。

扇子は、広げて投げられます。広げた扇子を投げると、どう飛ぶか?なんと、上手に飛ばすとクルリと空中で1回転して飛びます。

さて、このゲーム、一見するとダーツのようなアクションゲームに見えますが、なんと、美を競い合うゲームです。

といっても、飛び方の美なんてのは、人それぞれ違うので、判定できません。
このゲームは、蝶を落としたときの「蝶」と「扇子」の落ちた形を競い合います。

落ちると「蝶」と「扇子」の位置関係によって、いろいろなワザとなり、得点が入ります。このワザの名前が、「源氏物語」から取られたもので、「花散里」とか、「朝顔」とか、なかなか優雅です。

ちなみに、「花散里」は、「蝶」も「扇子」もバラバラで、何にも絡まない平凡な手という感じです。
いやぁ、花散里のお姫様ファンのわたしとしては、ちょっと言いたいことありますが……。「末摘花」よりも、点数低いというのも、なっとくいかないのですが(笑)

ちなみに大好きな「真木柱」は、30点の大技です。
えーと、桐の箱にかかった「扇子」に「蝶」がひっかかって宙づりになったような形です。
そんなもん、できるかーー!!
………。
……。
…。

今回、出たそうです。不破さんのサイトに証拠写真が(笑)

すごい。ただし、練習のときに出たそうです。

「蝶」ほ落とせない場合は、0点の「手習い」。これは、なんとなく納得。
えーと、はっきり言って、落とすだけでも一苦労です。やっている人は、ワザを狙って落とすのでしょうか?
あと、桐の箱を倒すと、マイナス20点。「野分」だそうです。嵐でもこない限り、あんなもの倒れません。

あと、もう1つだけマイナスになるのがあって、これは、わたしけっこう出しました。

「『コツリ』。マイナス1点」

これは、なげた扇子が、桐の箱に当たっちゃったときですね。「コツリ」と音がするから、「コツリ」かな。

えーと、まず、蝶を落とさないことには、話になりません。
これは、何回か練習すると、コツがつかめるようです。
↑ わたしは、ちょっと苦手でした。

あとは、得点の高いワザが出ることを祈る……。
きっと、上手な人は、どのあたりを狙えば、このワザがでやすいとか考えているのだと思います。

まあ、単純になげた扇子が、的に当たるというも、たしかに気持ちいいものです。

「このマークの付いているワザの名前は何ですか?」

「ああ、それは、最近新しくできたワザ……」

ワザ表を見ながら、こんな会話が。
恐るべし。今なお、進化し続けている日本の伝統ゲーム(?)「投扇興」でした。

これも、奥が深くて、いろいろな遊び方があるようです。
次回できるのは、来年かな。

ちなみに、今回の1番の高得点は、「蓬生」の35点だったそうです。
落ちて立った「蝶」に「扇」がかぶさったかたちだとか……。
この証拠写真も、不破さんのサイトに。