一流の”シェフ”

二ノ宮知子,読書

のだめカンタービレ18

ルイや、フランクたち、いいキャラをかきながらも、あくまで、のだめと千秋との関係のなかでだけでかいていくというのは、なかなか難しいことです。つい、いいエピソードを思いついちゃうと、メインの流れでもなくても広げたくなりますから。

そういう意味で、「のだめカンタービレ」は、本当にストイックです。
そのせいで、2人にかかわらなくなった日本のキャラクターたちの姿は、さっぱりでてこなくて、

「どうしてるの??」

という思いはあるもののやっぱり、物語としては、ものすごくまとまった読みやすいものになっています。

シャルル・オクレールが言っていることは、名作「いつもポケットにショパン」でも語られたことですね。
それ一筋に打ち込んでいる人にとっては、そこが弱点になるんですねぇ。