ビーバーバンデ 苦手なのは記憶でなくて地理なのよ

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ビーバーバンデ

けっこうろ、子どもたちともいろいろゲームをしていまして、ネタもたまっています。
1日に書ける量に限界があるので、それが、けっこうつらいです。
まあ、だからといって、休みの日にフルタイムライターになるかというと、そんなことはなく、また、仕事がちゃんとあるからこそ、子どもたちとも遊んでられるわけです。

これぐらいのペース……は、ちょっと、イッパイ、イッパイっぽので、2日に1回更新ぐらい……が、ちょうどいいのかもしれません。

さて、短時間でできるゲームということで、この年末年始、かなりいろいろなところをまわって、いろいろなゲームを集めてきました。
今日は、その第1弾の「ビーバーバンデ」です。

「ビーバーバンデ」は、数字記憶系のゲームです。
自分の前には4枚のカードが裏向けにおかれています。
カードには、1~9までの数字がかかれています。
この4枚のカードの数字の合計をできるだけ小さくした人が勝ちです。

最初4枚くばられたカードのうちで、自分が見ることができるのは、1番左と1番右の2枚のカードだけです。
人に見られないように、そっと見たら、またふせます。

プレーヤーのできることは、山札の1番上のカードか、捨て札の1番上のカードのどちらかを1枚取ります。
山札からめくったカードは、見ることができます。見て、4枚の裏向きのカードと交換して1枚捨て札にしてもかまいませんし、めくったカードがいらないならば、それをそのまま捨て札にしてもかまいません。
捨て札から取った場合は、4枚の裏向きのカードどれかと交換して、1枚を捨て札にします。
そうして、自分の前にある4枚のカードをどんどん交換していって、自分のカードの数字の合計が、たのプレイヤーのものよりも小さいと思ったら、テーブルをノックします。
ノックされたら、ノックした以外のプレーヤーがすべて手番をおこなえば、ゲーム終了です。
全員、自分の前にあるカードを表に向けて、合計を競い合います。

これだけの単純なルールなのですが、ここに、特殊カードがからんできます。
なんとこのゲーム、カードの1/3ぐらいが特殊カードなのです。
特殊カードは、3種類。「交換」、「スパイ」、「2回引く」です。

「交換」は、特殊カードのなかでも、1番たくさん入っています。
このカードを山から引いてくると、自分のカード1枚と誰かのカード1枚を交換できるのです。
自分の手番で山からカードを引いてくるのは、ギャンブルです。
もし、捨て札に小さい数字があれば、それを確実にもらいたいと思うのは人情です。
でも、捨て札の数字は、みんなから見られています。
だから、この「交換」で、交換されてしまう可能性がすごく高くなります。

「スパイ」は、2番目に多い特殊カードです。自分の4枚のカードのなかから、好きなカードを1枚見ることができます。
見て、しっかりと覚えておけば、山札からとったカードと交換して、捨ててみたら「0」や、「1」だったという事態を防げます。

「2回引く」は、その名の通り、山からカードを2回、納得するまで引くことができます。

単純なゲームなのですが、これらの特殊カードが豊富にあることによって、なかなかいろいろな戦略も出てきます。

このゲームは、2人でやっている「マンマミーア」のかわりにしようということで買ったゲームですので、いつもは、3年生の子2人としています。

でも、今日は、4年生の子たち5人と遊びました。

最近、けっこうやってくる4年生の子たちです。
でも、この子たちについては、りんは1つだけ気に入らんことがあります。
それは、りんをゲームにさそわないということです。
勝手にゲームを持ち出して遊んでるわけですが、その結果、出来るゲームが限られている。
そして、知り合いの子以外は、ゲームに入れないというさびしいゲームライフをおくっているわけです。
出来るゲームは、「穴掘りモグラ」、「ヒューゴー」、「マグレガー」、「フォーメルファン」ぐらいで、この子たちの年齢にしてみると、何回もすると飽きちゃうゲームが、多いんですねぇ。

今日は5人できたので、出来そうなのは、「ヒューゴー」だけです。でも、きのうも「ヒューゴー」したしということで、ちょっともめております。

「ちょう、1人ぬけろやー!」

とか言う声も聞こえますが、そう言っている者は、ぬける気ないようです

「あのなぁ、仲良くできるためのゲームやさけ、仲良うできんならやめてまいや」

ちょっと、ドスをきかせて、大人登場。
言い争いだけで、結構時間をとってしまっています。
短時間で、みんなであそべるゲームが必要です。

「今日は、これするで」

と、だしたゲームは、「ビーバーバンデ」です。
最大人数6人での初ゲームです。

4年生ですから、ルールとこつは、あっという間に覚えます。
ゲームスタート。
まだ、さっきの剣呑な雰囲気が残ってますので、

「うわ、今、俺のカード見よった!」

とかいう声も聞こえます。

「のぞきこんで見たんでない限り、見られる方が悪い。
見られたくなかったら、しっかりと隠してめくって、隠して見な。
見えたもんは、しゃーないやんけ、小さい数字やったらチェンジされてまうわいな」

このへんは、本当にそうしないと、ゲームなれしてないということもあるかもしれませんが、無造作にカードをめくりすぎです。
見ようと思わんでも見えたもんは、見せた方が悪い。
見せんとこうとしているのを無理矢理見ようとすれば、当然それは、不自然な態度になってわかりれます。

みんなから、見えないようにカードをめくるのも、だいぶうまくなってきました。
人にカードを横取りされるのも、はじめはふくれていましたが、すぐにその子がまた、横取りされたりするのを見て、ふくれるよりも、うけて笑った方が楽しいことに気づいてきます。
もう、4枚のカードは、みんな見れたようです。
でも、はじめてということで、ノックするタイミングというのは、難しいようです。
りんの手番。山札からめくったカードは「交換」。あの子のところに、「0」があったはず。

「チェンジ!」

ここで、大人の貫禄で、コンコンとノックします。
1周まわって、ゲーム終了。

みんなのカードを表向けます。

りんのカードは、「1」、「2」、「1」、「9」
よりによって、最後に交換したカードが、「9」!!
なんでだーと思って、交換した相手のカードを見ると、交換したカードのとなりに「0」が……。

わたしは、決して記憶力がないわけではないのですよ~~。
でも、昔から、地理が苦手なんです。
「何のカードがあるのか」は、すごくよく覚えているのですが、「どこにあるのか」は、全然覚えられないようです。

うーん。自分でノックして3位でした。

4年生たちも、この失敗には、ちょっと爆笑でした。
大人が、こうやって、失敗を楽しむことを教えてあげないといけないのだよ。
嘘です。くやしーーー。

ということで、雪辱をはらすためにもう一戦。
剣呑な空気は、消えています。
時間がきたので、ノックして終了。
そして、最後に一言。
「ゲームするときは、わたしもさそえ」

モンティ・スタンブラー,
Monty Stambler
Amigo
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