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キマイラ青龍変

キマイラ読むの何年ぶりだ?
前の巻を読んだのは、学生時代だったのではないか?1
でも、時間に関係なく、やっぱり、おもしろいのです。

しかし、青龍変は、龍王院 弘の今と昔の話だと思っていました。闇狩り師の「崑崙の王」をキマイラの登場人物サイドから見た話と、回想話になるのだと。
でも、全編、過去のお話でした。

そして、主人公は、龍王院 弘というよりも、宇名月 典善のお話でした。

夢枕 獏のキャラクターって、ある程度パターンが決まっていて、同じ俳優さんが演じているみたいなところがあるじゃないですか。

オルオラネは、多分、真壁 雲斎と同じ顔をしているし、宇名月 典善は、きっと、芦屋 道満と同じ顔をしていると思うんです。

それが、マイナスではなくて、プラスになっているなぁと感じます。

まだまだ因縁が残っていて、楽しいのです。
本編、どんどん出ないかなぁ。

  1. 「キマイラ昇月変」が2002年発行なので、嘘でした(笑) []

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インセクト 松本零士 BEST SELECTIONS

宇宙ものや、四畳半ものは、ものすごく好きなのですが、昆虫ものは、イマイチと思っていたのですが、けっこう、楽しく読めました。

というか、この人のなかでは、宇宙も、四畳半も、昆虫世界も、全部つながっているんだなぁ。

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ミステリー・イブ2 松本零士 BEST SELECTIONS

「時の輪」の考え方や、「対立する存在の上にさらに存在する上位存在」という、けっこう最新作の「銀河鉄道999」にでてくるテーマが、言葉はこのままではないのですが、ほぼ、そのままのテーマとして出てきていて、感動します。

それを「マンネリ」ととるか、「極めている」ととるかは、受け取る人次第。

でも、テーマとしては、これだけの時間を耐えうる、永遠のテーマなんだなぁと感心します。

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ダイロンの聖少女 クラッシャージョウ10

前巻を読んだのは、6年前。

まわりが変わってもかわらないもの……」という題で、ソノラマ文庫が変わっていったという話を書いていたのですが、そのソノラマ文庫も、今は、なく……。

今のところ、これが、クラッシャージョウの最新刊です。

なんていうか、野田 昌宏の「スペース・オペラの書き方」なんかを読んだので、読みながら、メチャクチャ心にくるなにかがありました。

書けば書くほど、たくさんの「約束」(キャラクター)が増えていくのですが、E.E.スミスの様に、ずっと書き続けて欲しいですねぇ。

これは、次は本気で、「銀河乞食軍団」とか、「キャプテン・ヒューチャー」とか、読みたくなってきた。

……「銀河乞食軍団」は、今は、でかい本しかないのか……。お買い得ではあるのだが……。

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ミステリー・イブ1 松本零士 BEST SELECTIONS

「電波男」を読んでたりして、その影響もあるのでこんな感想になるのですが、松本 零士、妄想力爆発しています。
しかも、ずーーっと、一貫した方向に爆発しているもんなぁ。かっこいいです。

1970年ということで、今から40年ほど前のマンガなんですが、男の妄想というのは、それほど変わっていないというのが、良くわかります。
これは、まぁ、一部のもてない男なんですが……。

だから、松本 零士を読むと、

「ようわかる話やんけ…」

とか、思ってしまうんでしょうね。

物語的には、石ノ森 章太郞の「セクサドール」とちょっと似ています。
謎の組織から、人類を滅ぼすためにやってきた女。でも、なぜか、組織を裏切って、そばにいてくれる。
本当に、この女は味方なのか?
でも、自分にとっては、女神のようにも感じる。

ものすごく謎な存在。そんな感じに女がかかれているマンガです。